みんなで作る模型サイト nippperはあなたの投稿をお待ちしています!
詳しくはコチラ!

かっこいいと思った直感を信じてプラモと共に完走しようぜ!「タミヤ 1/12 オートバイシリーズ No.6 ホンダCB750F」

▲タミヤの1/12 オートバイシリーズの第6弾。かなり初期のバイク模型ってどんなプラモなんだ!

 タミヤ 1/12 オートバイシリーズの「カワサキ Ninja H2R」が本当に最高のプラモだった。これまでミニバイクくらいしか作ってこなかった自分に、本気なバイクのかっこよさを見せてくれた。こうなると他の「タミヤのバイク」も作ってみたくなる。そこで模型店で、次は君に決めた! とばかりに「1/12 オートバイシリーズ No.6 ホンダCB750F」を手に取った。その理由はデザインに一目惚れしたから。まだまだバイク模型の楽しさの入り口にたったばかりの自分にとっては、模型を買う理由はそれだけで十分だろう。難しいことは考えない。かっこいいと思ったものに正直に向かい、作り、そこからこのバイクの魅力を知ればいいじゃないか。

▲パーツが少ない!! いけるぞ!! フェンダーやタンクなどのパーツは白い成型色。キットは3色のカラーバリエーションが作れる仕様になっている

 プラモは、シリーズの中でも6番目という若さ(現在の最新作1/12 ドゥカティ スーパーレッジェーラV4は140作目)で、1982年に発売されたそうだ。箱を開けるとパーツ数が少なく、これなら1日で形になりそうだと俺の胸を高鳴らせてくれる。燃料タンクやテールカウルのパーツは真っ白。「好きな色に塗ってくれ」というタミヤのメッセージも確かに受け取った。

▲パーツのシャープさの差か、昨今のキットよりも厚く重めに感じるメッキパーツ。でもこの重量感と輝きはなんともスペシャル。このままで味わいたい
▲タミヤのプラモには必ずと言って良いほど、発売当時の時代を感じさせないパーツが入っている。このDOHCエンジンに刻まれたディテールはランナーの中でもひときわ美しさを放っている

 1982年生まれのパーツとは思えないほどかっこいいエンジン。プラモは、この大トロを一番最初に味わえる。全くずれがないほどピッタリとパーツが合わさり、大きくて迫力あるエンジンが、10分ほどで自分の目の前に誕生するのだ。

▲エンジンが組み上がるとすぐにフレームで挟み込む工程に入り、合わせてリヤのタイヤも連結。あっという間にバイクらしくなってくる

 またこのキットのおかげで久しぶりに「マイナスネジ」に触れた。バイク模型は、接着の他に各パーツをネジで固定する。最近のキットはプラスネジが多いが、このキットはマイナスネジだった。ちょっと不意をつかれて、久しぶりに握ったマイナスドライバーの感触も、なんだか新鮮だった。

▲大迫力のマフラー。ボリュームもあるので、ハイグレード模型用のような多用途接着剤を使用するよりも、接着部のメッキをナイフで剥がして、プラ用接着剤で貼ることをオススメする

 ちょっとだけ苦戦したマフラー。ハイグレード模型用で接着しようとしたら、そのボリュームでうまく接着することができなかった。定石通り、デザインナイフでメッキを剥がしてプラ用接着剤で貼り合わせた。4気筒エンジンから伸びるマフラーの無骨さ。この姿を見た瞬間、「このプラモを買ってよかった」と本気で思った。

▲完成!! ボディカラーを好きな色で塗って、ライトはマッキーで塗装。あとは全てプラのまま

 今まで自分には無理だな〜と思っていたちょっと大きめのバイク模型のハードルは、「いいな」と思ったNinjaを組んで突破できた。そしてホンダCB750Fでは、一部自分の好きな色を塗って完成できた!! 少しずつだけど確実に自分がやってみたいことにチャレンジできている。こういう時期のプラモライフは楽しさしかない。興味を持った対象に、まずはニッパーを握ってご挨拶すれば、きっとプラモが応えてくれる。そんな姿勢で取り組んだプラモは、ご褒美として楽しい時間を絶対に提供してくれる。いいなと思ったら、その直感を信じてあなたの中の完走を目指して駆け抜けてほしい。あなたも俺たちと一緒に、どんどんプラモの世界を広げていこうぜ!

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

関連記事