
ステルス機が世界で開発されるいっぽうで、まだまだ頼りになるハイテク機が世界にはたくさんいます。F/A-18シリーズの改良機であるE型、F型、そして電子戦を担当するEA-18Gと、スーパーホーネットファミリーはそのマルチロールな性能でまだまだ現役。『トップガン マーヴェリック』で飛行機側の主役として映画スターにもなりました。

そんなスーパーホーネットの現在を知る一冊がこの『スーパーホーネット・フォトディテールブック』です。

中身はF/A-18E・F型からの機体解説にはじまり、機体各部にかなりクローズアップした写真が詰まっています。よくある全体写真では見られないような、かなり近づいた写真がたくさんです。

スーパーホーネットを作ると、いつもこのコクピット前にボコッと突き出た四角い箱なに? って思いませんか? これの名前から役割、そしてあだ名に至るまで、詳細な解説があります。なるほど!

コクピット後ろだけをこんなに丹念に写す必要あるぅ!? しかしこの写真を見たあとで、プラモデルのこの部分を見ると、メーカーがどんな意志でディテールを作ったのかわかることでしょう。

スジ彫りというかディテールって不思議なもので、遠くから見るとあまり見えないけど、近くによるとよく見えます。この3枚の機首側面の写真が顕著なのですが、寄るとスジ彫りに関係ないリベットが見えてきますが、機首全体の写真だとスッキリしていて見えない。このあたりのディテールの映り方の機微がわかると、ディテールアップするにしてもどのぐらいにするべきか、という勘が養われるでしょう。

それこそ先日のリベットマーキングツールもモデルカステン製でしたが、ラインのどっち側にリベットを打つのか、みたいな情報が入っています。機首の左右に広がるLEX、こちらのパネルラインとネジ位置の関係性は必見でしょう。ていうかここのパネル可動部だったのかよというスポイラーの存在が驚き。

EA-18Gグラウラーの話ももちろんあります。敵のレーダーなどをジャミングして飛行隊を支援しながら、対レーダーミサイルを放り込むスーパー知恵者です。翼のちょっとした変化を丹念に写真に収めていて、スーパーホーネットとの違いもあっという間に知識にできます。


あまり見すぎるとプラモデルが完成しなくなるのが資料のアブないところですが、プラモデルはプラモデル、実機は実機と分けつつも、見ておくことでより楽しめる、完成品に意識できることも多いものです。色や汚れ方はまず参考になるし、脚のパーツ周りのくっつき方は結構わからないことも多いので実機の写真が助けになります。またスーパーホーネットを見ておくことで、キャラクターモデルでもスジ掘りでパネルをつくるときに少し説得力がアップすることでしょう……! ぜひゲットして、あなたのプラモライフに役立ててください!