映画『トップガン・マーヴェリック』で話題になったF/A-18E スーパーホーネット。単座のスーパーホーネット、カッコいいですよね。今も昔も入手しやすいF/A-18Eといえばハセガワ製。しかしわるいオタクはすぐ映画に登場したものとキットの違いを見てしまうのです。
こちらグラウラー(グラウラーの詳細は下の記事リンクからどうぞ)のボディ。この後部のチムニー部分が変更になっていて、スーパーホーネット系列もここがこのクシ状のディテールになっているのを理解(わか)ってしまう。違うんだ、見えてしまったからこだわりたくなってしまうんだ……。グラウラーからボディを引っ張って、胴体を交換しようか、グラウラーくんは複座のスーパーホーネットにもなれるから……
待ちたまえ、そこのきみ。現れたのは100円ショップでおなじみのお湯(熱湯)で形状が変更できるねんど素材。さまざまな色がありますが、今回は透明度重視でクリアーラメを選びました。まあ色は何色でもよいでしょう。これがあれば、あのクシ状のディテールをお手軽に作り出せます。
熱湯を使うのでヤケドに注意しつつ、温めたねんどを割り箸などで拾ってみましょう。トロトロになって、表面がツヤめいていたら次の作業へGOです。まだむにむにぐらいだったら、もうちょっと温めたほうがよいでしょう。
トロトロのねんどをディテールにかぶせます。空気が入らないように、寝ている人にふとんを被せるみたいに……。片側からギュッとおしつけましょう。
粘土が冷えてくると固まります。そうなったらパーツ表面から粘土を剥がしましょう。貼った部分にこんな感じでディテールが転写されます。
光硬化のパテを充填して、硬化させるのが令和最新版って感じでしょうか。ちょうどラメクリアーなので、紫外線ライトが通りやすそうです。
ライトの光を、こんな感じで裏からも通せるので、硬化は楽ですね。しっかり表裏から紫外線ライトを照射して、べとつきがなくなるようにしましょう。しっかりと硬化したら、粘土からパテを取り出してみます。
パーツが複製されています!! ねんどは弾力があるので、パテが固まってもペロッと剥がれます。あとは余分なところをカットして、裏側を薄く削いで必要な部分だけを残しました。
あーこんな感じ! ディテールがうまく転写できました。もうちょっとシャープに削ってあげようかな。
パーツの複製といえば、まあ我々の世代にとってはポリパテが馴染み深いかな……。もちろんこの粘土、ポリパテとの相性もよいですよ。ただラメクリアーは、中身のラメがパテ表面についてきちゃうことも多いので、数回複製して表面のラメをとっちゃうのが良いでしょう。
こんな感じで結構厚みのあるパーツもいけるんです。複製のとき、光硬化のパテは少し充填して紫外線を当て、というのをくりかえして少しずつ固めてください。この靴は3回に分けました。使い方次第で、小物の類やリボンなども複製できますね。
使い終わったらまたお湯に漬ければ再利用できます。パテなどが残って転写できなくなるまで、何回でも使えます。便利。
ちょっとした複製に、100円ショップのお湯で変形するマテリアル、とても便利ですよ。なんでパテがセットで売ってないんだろう? って素で考えてしまったのですが、本来の使い方はこれで何か作るのであって、私の使い方が邪道なのだった! でも超お手軽にパーツを複製できるスーパーアイテムなので、マストバイですよ