みんなも『トップガン マーヴェリック』を見て、スーパーホーネットを好きになったかと思います。空戦も対地任務もこなし空母でも運用できるスーパーホーネット、この傑作機にはさらに兄弟がいます! 今回はプラモでその魅力を知っちゃいましょう!!
それがこの「EA-18Gグラウラー」です。ん、スーパーホーネットと何が違うんだ? と思うのは当然といえば当然で、1割の新規部分を除けばスーパーホーネットとほぼ同じ! 外付けポッドなどの装備が大きな違いになっています。
そう、ポッドが大事なのです。このEA-18Gグラウラーは電子戦を担当する機体で、敵のレーダーをかく乱したり、妨害したりといった任務から、敵のレーダーをダイレクトに攻撃する任務(翼の対レーダーミサイル:F-16のでもおなじみですね?)までを担当します。だから形式番号もF/AではなくEA(Electronic Attack)なんですね。
そしてハセガワもスーパーホーネットのプラモデルを1/72で作っているので、グラウラーの正式採用とともにバリエーションを展開したのですが、これが地味に大変な開発となってしまいました。
実機はF/A-18E型やF形の胴体もアップデートされた部分があって、こと垂直尾翼の間にあるチムニーダクトが煙突状の部品に変わった部分を再現するために胴体パーツに手を入れることになってしまったのです。実機の外観はほとんど同じでも、このような差異によって専用の胴体パーツとなっています。
また翼自体もちょっと形が変わっていて、翼のドッグツース(翼が一回ギザっとなる部分です)もちょっとだけ形状がゆるくなっていて、それもまたどう再現するかという難しい部分になっています。そこでハセガワは、小パーツを足すことで再現しています。
EA-18Gの装備する電子戦ポッドの面白いところは、前からくる風圧を利用して発電するための風車がついているところです。ラムエア・タービン言います。旅客機の緊急発電用としても使用されます。
スピード感のある突出した機首、伸びるLERX、空母に対応したガッチリした脚、畳める翼、ここまでスーパーホーネットと同じで、電子戦を担当する各種ポッド、対レーダーミサイルなど、ひと味ちがうかしこい電子戦に特化したのがこのグラウラーです。こんなのがスーパーホーネットといっしょに来るのだから、味方にとってはこれほど心強く、敵にとっては心底イヤな航空機もないでしょう。空母のアタマが”E”タイプ、グラウラーも覚えておくと、よりスーパーホーネットが楽しくなりますよ。みんなで作り比べてみましょう!!
各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。