

模型コーナーの棚からなにか空気が流れ出ている……。工具アンテナに来るものがあったら、早速調査です。工具コーナーの中で、吊るしスタイルなのにやたらいかつい箱と長さを誇る、この「リベットマーキングツールセット」がとても気になったので購入してみました。これはプラスチックの表面に一定のスポットをつけることで、航空機上の「リベットラインを表現したモールド」をつくるアイテムです。金属針で直線上に一個一個打っていくのはなかなか大変なので、じゃあ手芸のルーラー(ルレット)の強いやつみたいなのを作れば簡単じゃないか? という発想で製品化されたものです。

製品はグリップと回転するホイールのヘッドがそれぞれセットになったもの。自分が買ったのはSサイズのほうで、Lサイズもあるのですが、先端のホイールサイズが異なるだけで、リベットとして刻めるピッチは変わらないようです。

こんな感じで、3つのホイールが格納されたパッケージと、ホイールの根本を受けられる先端チャックをもつグリップがあります。幅は6mm、先端の穴は3mmで、3mm前後の軸受けにもなるので径が合えばチゼルなども装着できそうですね。

アートナイフなどと同じで先端への取り付けは軸のチャックを締めるだけで完了。付属の工具を使って、まず先端のホイールが押せば回るぐらいの位置に緩めてあげましょう。先端が回転しないと、モールドがうまく刻めません。

あとはプラスチックの上で転がしてみましょう。相手の硬さにもよりますが、力をかけて転がすと表面に点々とラインが刻まれていきます。

3種類のホイールはそれぞれ0.75mm、0.65mm、0.55mmで、航空機的には1/32、1/48、1/72のラインに最適という感じ。でもキャラクターモデルのパネルラインに足すなら、どのピッチも好みで使えそうですね。

実践的にはスジ彫りをするガイドテープなどを使って、ラインの安定を図ってから押して刻んでいきます。

こんな感じでパネルライン沿いにリベットを点々とつけてあげるだけで、フレームと外皮の関係を意識させるパネルになるわけですね。既存のスジ彫りに足してもいいし、自分でスジ彫りをしたあとにリベットラインも足すというやり方もアリですね。もちろん、スジ掘りの代わりにリベットラインだけを走らせても意味のあるディテールになるでしょう。

Sサイズはホイールが小さいので、細かいものや短いラインにちょうど良いサイズ。テープや定規でガイドをすれば、たちまちリベットラインが刻める面白さはホイールスタイルならではでしょう。みなさんもあっちこっちに精密なリベットラインを足してみてくださいね。