
この飛行機が無ければ、大傑作映画「トップガン・マーヴェリック」でもスーパーホーネットが活躍することはありませんでした! それが、スーパーホーネットのお兄さん、俗にレガシーホーネットと呼ばれる「F/A-18 ホーネット」。この飛行機をコレクションサイズでカッコよく楽しめるプラモデルが今回ご紹介する「アカデミー 1/72 アメリカ海兵隊 F/A-18D ホーネット VMFA(AW)-225 バイキングス」です。

ホーネットは当初、YF-17としてアメリカ空軍の戦闘機選定でYF-16(後のF-16)に敗れ採用を見送られた飛行機。しかし、ファントムIIとA-7コルセアII攻撃機の後継機を探していたアメリカ海軍がこのYF-17に目をつけ採用するのです。完成した機体はF/A-18として採用。開発当初から戦闘機と攻撃機の役割を1機でこなすことを想定した「マルチファイター」として生まれた本機は、その使い勝手の良さからアメリカ海軍の艦載機の座だけではなく、多くの国の主力戦闘機の座も射止めたのです。
試作機による戦闘機選定の「負け側の飛行機」が不死鳥のように蘇り、様々な地域の空を席巻するとという逆転劇を起こしたことも、ドラマ性があってかっこいいのです。アカデミーのホーネットは、様々な地域や舞台で活躍するホーネットのバリエーションも多数展開されています。


本キット最大の特徴は、本体から機首にかけてのパーツ分割。ホーネットのパネルラインを見事に活用した素晴らしい分割となっています。ホーネットの胴体の特徴である「大型LERX」(Leading Edge Root Extension=前縁根元延長部)も、胴体上側パーツと一体で成形されています。


こちらは機首の側面。左右分割にすることで、各パネルラインやリベットのディテールがきれいに彫刻されています。そして腹部の脚収納庫にあたるパーツ部分を別パーツにすることで、お腹側に合わせ目が露出しない構成となっています。

各パネルライン同士がマリアージュするように、機種のパーツが組み合わさっていきます。組み上がった後に、合わせ目を処理することがほぼありません。

大型化されたスーパーホーネットとは異なる、レガシーホーネットらしいスマートで伸びのある機首を、組み立てるだけで楽しめるのです。


エアインテークや垂直尾翼のパーツに刻まれたモールドも見どころ。凹と凸をうまく共存させたメリハリある彫刻にうっとりしてしまいます。

特徴的な丸みのあるエアインテークパーツも、ピッタリと収まります。糊代も大きいので、接着する時に迷いも出ません。

豊富な武装が付属するので、それらをこの翼が受け止めます。武装を吊るすためのランチャーをしっかりと接着できるように明確な穴が開けられています。これによって、武装も安定して接着できます。飛行機模型のクライマックスに来る武装の接着は、意外とナーバスになる工程なので、このような配慮は嬉しい限りです。また翼端のねじり下げの形状もうまく表現されているのも良いです。

そして僕が購入したキットはイタリアの高品質デカールメーカー「カルトグラフ」のものが入っていました。これによって、機体のマーキングもバッチリカッコよく貼れます。さらにこのようなマーキングはキャラクターモデルを作る時にも活用できます。素晴らしいキットと素晴らしデカールをひと箱で味わえると幸せな気分になっちゃいますね。


本当にストレス無く組み上がり、しかも素組みでもこのかっこよさ!! 同社のスーパーホーネットと並べたり、トムキャットと並べたりしてコレクションすると楽しみが倍増すること間違いなし。ジェット機プラモデルを初めて作ってみたいなと言う人にもおすすめです。ぜひ、アカデミーの1/72 F/A-18 ホーネットシリーズを楽しんでください。