

免許を持っているから、たまにはクルマに乗ろう。ということでレンタカーを借りて、教習所時代に走った道を走ったり、お店に行って大きめな箱を積み込んだり……そうすると、クルマがすごく進化していることに気が付きます。

バックモニターにはラインまで出てくるし、速度や進路も軽い操作でふんわり合わせてくるし、壁が近づくとピピピピとセンサーでお知らせしてくれる……。数年ぶりの運転でも、なんとなく安心して乗ることができて楽しい。

さてなんの話……という感じなんですが、クルマのプラモデルも相当優しくなっているのが昨今なんです。アオシマはそんなやさしいプラモデルメーカーのひとつで、楽プラシリーズを言わずとも、リアの赤いライトは赤いクリアーパーツで、ちゃんとクリアー部分と分割されています。昔のライトは「キミがマスキングして、周りを赤く塗ろうね!」というものが当たり前だったんです。


そう、BRZも2012年の登場から、さまざまな改良を重ねつつ進化してきたのですが、2021年にモデルチェンジ。トヨタの86と姉妹車的な関係は続きつつ、かなり進化したスタイルになったんです。このフロントフェンダーの左右のインテークも新しいポイントなんです(新しいBRZのフロントを顔で表現するけんたろう)。

アオシマはさまざまなラインのカーモデルプラモがあります。1/24スケールで過去の名車から最近のクルマまで幅広く集まっているアオシマの中心的カーモデルシリーズ、それが「ザ☆モデルカーシリーズ」です。そのなかに加わったのが「スバル ZD8 SUBARU BRZ ’21」で、エンジンの再現も入ったリッチなキットとなっています。

これ、ラジエターとクーリングファンだと思いますが、裏側に当たるパーツまでここまで気合の立体化。実車のことをここまで理解できるプラモデルもないでしょう。

最近のクルマは下まつ毛のような位置にデイライトという昼間にもつけるライトがあります。というのが、こうやって別パーツにすることでわかる、ということなんですね。カバーの下でスッと輝くパーツです。


完成後は覗き込まないと見えないインテリアですが、その再現にも余念がありません。面白いのはフロントメーターが液晶になったことにあわせて、デカールを2種類用意しているところ。つくる人の内装のこだわりにしっかり応えてくれます。

エンジンもこのとおり、青い成形色がちょっと覗くのがむしろパーツの構成がわかりやすくてかっこいいかも。本当に実車のことをぎゅっと凝縮して届けてくれます。

どんなクルマのモデルもね、変わらないのはタイヤがゴムだとうれしいってコト……。この絶妙な柔らかさとサーキットを感じるゴムの匂い、キマるぜ……!(何言ってるかよくわからない)

コンパクトで低重心、シャープなスタイリング……。まるで実車を見たときに感じるような言葉が自然と出てくる完成形。ライトの後部の盛り上がりや、細部の造作がより一層理解できます。

実車はトヨタとスバルの共同開発で、以前のモデルはリアライトが同じだったりして、そういった共通点を見出すのにじつにプラモデルはわかりやすいアイテムでした。今回のGR86とはどこが同じなのか? そして以前のBRZと並べるとその違いも楽しめる……。もう1台持ってくれば、歴史や姉妹車と、縦横に楽しめるのがこのZD8の面白いところでしょう。

さすがスポーツカーのプラモデル、接近警報みたいな優しさこそありませんが、これが組めればライセンスを持ったも同然なカーモデルの基本が詰まっています。車高を下げるオプションもあったりして、アオシマらしい遊び心も入っています。パーツの色がほぼ本物同様なので、そのまま組んでもかっこいい、マスキングシートもあるので塗りやすくさらなるこだわりも活きてくる、そしてドライバーズ、じゃなくてモデラーのスキルがあがる……。ZD8 SUBARU BRZ ’21には作ることや並べることの楽しみが詰まっています。