

ルノー5(サンク)ターボがひさびさに再販されました。フロントエンジンの大衆向け小型乗用車としてデビューしたルノー5に対し、「世界ラリー選手権に出たいからめっちゃ速いクルマを作るぞ」と後席を外してエンジンをミッドシップにするというめちゃめちゃラジカルな思想で作られたのが5ターボ。ボディの四方に張り出したフェンダーがド迫力です。

パッケージがめちゃくちゃ小さいので驚きますが、中身もだいぶコンパクト。タイヤとホイール、シャーシを除けば上の写真に入っているものがすべてです。単三電池一本で走るモーターライズキットだった面影を残しつつ、室内をごくシンプルにまとめ、獰猛なスポーツカーを手早く楽しむ時代のプラモデルであることを現代に伝えるタイムカプセル的内容。

モーター走行の確実性を狙った金属シャフトで繋がれる後輪と簡素なステアリング機構を備えた前輪はごく少ないパーツで組み上がり、インテリアもダッシュボードとシートを含め数パーツで完成。ドライバーフィギュアが入っているのが嬉しいポイントで、このクルマのコンパクトさを伝えてくれる渋いアニキがユーザーを見守ってくれます。

シャーシ裏を見ると、確かにエンジンが後ろにあります。平らなアンダーパネルで覆われた中央部分も相まって「たしかにこれはフツウの乗用車じゃないぞ!」ということが直感的に理解できます。

タミヤの完成見本では黒と赤が例示されていますが、これはアナタのプラモデルだから何色に塗ってもヨシ!少ないパーツでまとめられているからこそ、外装の微妙な色の切り替えやダクト類の塗り分けにこだわる余力があるってもんです。もちろん筆で塗り分けたって絶対にカッコいい。私もいま塗装中ですが、白いプラスチックに色が乗っただけでこのクルマの不思議な立体感がドバっと押し出してくるようで、とっても楽しいです。みなさんも四半世紀ぶりのこのお祭りにぜひ参加してください。そんじゃまた!