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刻印まで再現!配管のプラモデルをじっくり見てみよう!/MiniArt 1:35 PIPE LINE SET キットレビュー

 配管とは、水のような液体やプロパンガスのような気体をA地点からB地点まで運ぶ筒状のもの。サイズは直径1cmに満たないものから2mを超えるものまで、素材も鉄やステンレス、塩ビ、ポリエチレンなどさまざまな種類がある。工場だけではなく、立体駐車場の天井やキッチンのシンクの下にもある身近な存在。せっかくなのでプラモデルを通じて配管という工業製品に触れてみてはどうだろうか?まずはこのキットの素性を明かしてみようと思う。

 配管部品一式が収まったランナー。1箱に同じランナーが4枚入っている。あまりにも小さくて肉眼で確認することが難しいが、配管の表面には「6」と「300」の数字が刻印されている。これは配管サイズと性能を示している。配管のサイズは規格化されており1/8インチから順に20インチくらいまでを一般的に使用する。6の数字からはサイズが6インチ(直径168.3mm)であることが読み取れる。300という数字はクラス300の性能を持っていることがわかる。この数字はどれくらいの圧力に耐えられるかを示す指標になっていて、数字が大きくなればより高い圧力で流体を流せるという意味だ。

 配管に付属する部品も見てみよう。このキットにはエルボ、T字継ぎ手、フランジ、バルブが付属する。エルボは人間のヒジのように流路を曲げ、T字継ぎ手は流路を分岐・合流させる役割がある。フランジは配管どうし(もしくは配管とバルブ)をボルトとナットで接合するための部品で、溶接作業が省かれるうえ部品の交換が比較的容易な点で優れる。

 グローブバルブ(左)とダイヤフラムバルブ(右)だろうか。バルブは型式の異なる2種類が付属する。バルブとはいわゆる水道の蛇口やガスの元栓のように流体をせき止めたり流量を調節するためにある。ハンドルが上がっていると開、下がっていると閉である。キットの状態は閉状態。ちなみに本物のバルブは鋳造品なのでメチャクチャ重たい。おおよそ1個150kgくらいだ。

 フランジやバルブなどの部品が容易に手に入るからスチームパンク風の改造をしたい人には嬉しいキットだ。工場や路地裏のジオラマを作ってもいい。塗装してリアルなサビを描きこんでも楽しい。配管なんてただの筒だろう……とタカを括ることなく、実物をしっかり観察して金型を彫ったMiniArtの誠実さを味わえる良いキットだった。

ねこやなぎ

1990年生まれの会社員。休日はプラモデルとイラスト制作に明け暮れる。

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