

すごいすごいと書き続けてきたタミヤのⅠ号戦車、今回は小ぶりな車体の上にみっしりと乗せられた車外装備品について書いてみようと思います。小さな戦車ではありますが、乗っている装備品は間違いなくドイツ戦車の定番アイテム。つぶさに見れば「ドイツ戦車って最初からこうなんだな……」ということがよくわかります。

どんなに丁寧に使っていても破損が避けられない乗り物、戦車。現場で修理・整備をするためには、ジャッキやハンマー、バール、ワイヤーカッターといった道具が不可欠です。ただ、狭い車内に嵩張る道具を置くくらいなら、少しでも多く砲弾や燃料を積みたい……。というわけで、そういった道具類の多くは、戦車の車体に括り付けて運ばれました。このような装備品はOn-Vehicle Materialの頭文字をとって「OVM」と呼ばれます。

Ⅰ号戦車にもこのOVMはしっかり搭載されています。また、いわゆるOVMとは違うんですが、タミヤのキットでは砲塔に搭載されている機銃が機関部まで再現されていたりして、車体の上だけ見ていても見どころが多い。パーツで見ても、機銃2丁がまるまる造形されていることがわかります。独特な形状のトリガーまで再現されていて、ビックリですね。



その他の車体上面の部品もなかなかシャープ。冷却用パイプはモールドで蛇腹状の形を再現していますし、その横には細いアンテナも。Ⅰ号戦車は砲塔内部のスペースに余裕がなかったため、やむなく無線の受信機は運転席の右横に取り付けられることになりました。そのため無線用アンテナは砲塔ではなく車体の横から飛び出しており、そのアンテナ基部もしっかり別パーツになっております。車体と一体になってないあたりに、タミヤのこだわりを感じますね。このアンテナは車内から起こしたり倒したりすることができ、倒した際に細いアンテナを保護するためのアンテナケースも部品になっています。

砲塔内部に関しても、大きなハッチから見える部分に関してはしっかり再現されています。二丁のMG13K機関銃は、左右の銃が若干ずらして搭載されている様子も実車通り。中央には照準器も取り付けられており、ついハッチを開けた状態で組み立てたくなります。


そして地味に大注目なのが、車体の前面に引っ掛けられているワイヤーロープ。柔らかく曲がった形状を再現するため、ちょっと前のキットだと実際にヒモがついていて、「好きに曲げて置いといてくれや」と処理されることも多かった部分です。が、さすがに最新キットだけあり、このワイヤーロープも全てプラスチック製のパーツで表現。「曲がるは曲がるけど、それなりに重さも硬さもある金属製ワイヤーが車体からだらんと垂れ下がっている様子」を、完璧に捉えています。ドライブラシしたい!!

という感じで、すべての装備品を車体に取り付けてみれば、そこにはドイツ戦車を組み立てたことのある人なら一度は見たことのあるメンツが勢揃い。ジャッキや木製のジャッキ台、ワイヤーカッターに消火器にと、お馴染みの面々がくっついています。カクカクした車体の形状と相まって、これぞドイツ戦車というムード。Ⅰ号戦車を作るときは、そんな脇役たちにも注目してみてくださいね。