

曲面は、人が自然と惹かれる形です。「曲面そのものが好き」という人はあまりいないかもしれませんが、「好きなもの」や「頻繁に手に取るもの」に曲面が潜んでいることはよくあります。周りを見回してみると、数多くのプロダクトに曲面が潜んでいることに気付かされます。たとえばゲームコントローラー。手に取ってみると非常にしっくりと、手に吸い付くような感覚があります。人間が自然と、ついつい手に取りたくなってしまうのが曲面なのだろうと感じます。そう考えてみると、手元にあるプラモデルも曲面が美しいものばかりなことに気付かされます。
ハセガワのルナダイバー スティングレイも、曲面が美しいプラモデルの一つです。スティングレイとは英語で「エイ」の意味。こちらのルナダイバーは、エイをモチーフにした宇宙船といったところです。ハセガワのこの手のプラモデルの箱には完成見本の写真などは一切載っていません。少し不安ですが、箱に描かれた機体のイラストに惹かれて購入しました。

箱を開けてみると、中身がわからない不安は吹き飛びます。目に飛び込んでくるのは、美しい曲面を描いた大きいパーツ。複雑な曲面が有機的・生物的な印象を与えます。完成した姿を想像するだけで、すごくかっこよく美しいぞ、という確信が得られます。
一方で、さらに目を引くのがコックピットのパーツです。先程の本体とは違ってグレーのプラスチックが使われており、配管やケーブルが一本一本丁寧に造形されています。本体のダイナミックな曲面美にもテンションが上がりますが、コックピットの緻密な造形にもやはりテンションが上がります。

説明書の指示通りに組むと「まずコクピットを完成させてから本体に挟み込む」という手順になりますが、もちろんハッチを閉じてしまえばコックピットは見えないので、コックピット制作の手順をすっ飛ばしていきなり機体本体をザクザク作り始める、というのも良いでしょう。窓などはついておらず、クリアパーツで中が見えるわけではないので、こうしたショートカットも可能です。
みなさんもぜひ、ルナダイバー スティングレイで、曲面の作り出す安心感や美しさ、生物感を存分に楽しんでください!