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はじめよう海上保安庁の艦船模型。令和のトレンドてんこ盛りのすごいプラモ「ピットロード 1/700 スカイウェーブシリーズ 海上保安庁 巡視船 PLH-33 れいめい」レビュー

 2010年代、艦船模型は多色化に乗り出しました。グレーの船体に構造物を抜いた木甲板色をはめ込むことで塗装しなくても色分けがバッチリ!! みたいな艦船模型が登場したのです。そのアイディアが最大限に活かされたプラモデルが登場しました。この「ピットロード 1/700 スカイウェーブシリーズ 海上保安庁 巡視船 PLH-33 れいめい」です。

 海上保安庁の艦船はまさにそうした多色化の恩恵が最も大きい艦船になります。艦船はグレーが多めですが、海上保安庁の巡視船は船体は白、甲板は緑。しっかり塗り分けるとなかなか大変な作業になりそうなところを、パーツの分割で表現できるのです。

 ピットロードは艦船模型を得意とするメーカーで、帝国海軍から広く国を問わずプラモデルにしたシリーズ、そして過去から現在まで海上自衛隊の護衛艦をラインナップしたシリーズがあります。その護衛艦のシリーズのなかに、海上保安庁の巡視艇がラインナップされているのです。

 そして現代艦船模型のもうひとつのトピックが精密化と組やすさの両立。このトラスマストに見られるように、一体化しつつ精度をあげて、組みやすくするというやり方。

 扉やルーバーのディテールも細やかです。上の大きなパーツは煙突で、青い帯がつくところです。スジ掘りなので塗り分けでもいいですが……。

 ちゃんとデカールのなかに青い帯が入っています。船首のSマークもしっかり入っています。側面の電光表示もバリエーションがあって面白いですね。すぐに停戦せよ。とか、超お仕事モード。

 パーツの精度がよく、狙い通りの色分けでピッタリと合います。接着剤いらず……? と言いたくなるぐらい。端に少しだけ接着剤を流し込み、ガッチリ固めつつ進みましょう。

 甲板もこうやって色分けがされています。1つのパーツにディテールがまとまっていて、裏から色の違うパーツがニョキッと生えるわけですね。

 各階の床の緑を再現するために、白と緑がサンドイッチになります。中央の白は側壁を支えつつ、上下の緑とも接続する……。頭がこんがらがりそうですが、組み立ては難しくありません。

 艦橋下部構造を上から見た図。縦の緑壁がコアになって、白い壁面を支えつつ左のほうでは床にもなっている。で、白い壁面には緑の廊下をはめ込む……ほんとよく考えて作っている、組み立てはずっとアイディアが見られて楽しいです。

 護衛艦や帝国海軍ともまた違う装い、それが海上保安庁の巡視艇。船首のバルバスバウが細くて、ソナーつきの護衛艦ともまた違った味わい。

 後部甲板ではヘリの運用もあるので、ここは護衛艦とちょっとだけ似ている……ような。色分けが見た目にも違うことを物語っていて、まさに海のパトカー的存在だと教えてくれます。

 ……ていうか君、デカくね? おもわず「護衛艦はぐろ」を隣に置いてみましたが、一回り小さいだけでだいぶ大きなサイズでした。まあ日本の海は広いし、護衛艦並のサイズの巡視船が必要なのも頷けます。こうやって並べてみると、護衛艦と並んでいろいろな艦船がある海上保安庁の巡視船ワールドも気になってきますね。色分けも豊かで立体感も良好、れいめいは名前の通り海上保安庁プラモデルワールドのはじまりにピッタリでしょう!

けんたろうのプロフィール

けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。

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