

今年の夏はとにかく暑かった。「これほどまでとは」と思うようなことは二度あって、それはコミックマーケットへ行ったことと、都市対抗野球を東京ドームへ観に行ったことだ。覚悟をしていたコミケよりも、都市対抗野球の方が暑さに参ったという記憶が鮮明で、友人と汗だくになりながらチケットの列に並んだ。
並んでいるときに「これだよね」と言いながら友人が視線を向こうへやったのは、空調服だった。涼しいらしい、でも見た目には暑そうだ、袖のないベストタイプならどうか、どうせならジャケットタイプの方が良いなどと話をしながら時間を潰した。実際にはどうなんだろうか。空調服は未知の存在だ。

マシーネンクリーガーのP.K.Aにも空調服のような、ちょっと着てみたい雰囲気を感じる。他のパワードスーツに比べると、乗るというより着るという表現が合うような見た目だからだろうか。初期の頃に開発されたという設定とそれっぽいデザインがかえって身近な存在に思えてくるのが面白くてWAVEの1/20 P.K.Aを購入した
作ってみると、あまりの組み立てやすさに少し驚いた。接着剤不要のプラモデルではあるが、はめ合わせが固すぎて力を入れてはめ込むみたいな部分がない。私はそういう作業が大の苦手で、変な力の入れ方をして「バキッ!」と嫌な音がしたり、手からこぼれ落ちてしまうことがよくあるからだ。
逆に「若干ゆるいかな」というところもあるにはあるが、固定されてはいるという感じで、さらなる強度を求めるために流し込み接着剤をスッと差し込むように塗るのは非常に簡単で、とにかく楽に組み立て終わった。

簡単に出来上がったなぁ~、なんて思いながら部屋の隅に置いて一週間。夏の暑さは終わりを告げ、急激に涼しくなった。いつだったか「春も秋も去年は何を着ていたか忘れて、服装がわからなくなるよね」という話を野球を見に行った友人としたことがある。
何を着たら良いかわからない季節も、P.K.Aの中なら一定の温度に保たれて、快適なのだろうか。アナログなデザインだからこそ、自分が現実に着たらどうなんだろうと思わせてくれる。これがP.K.Aのデザインの良さだと、夏から秋に一気に気候が変わる最中にプラモデルを作ることで感じられ、とても楽しかった。