週末の模型ライフが楽しくなるプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は、ロボットプラモデルの中でも圧倒的にプラモとしての楽しさがミチミチに詰まったコンテンツ『マシーネンクリーガー』(以下マシーネン)の新作「ウェーブ 1/20 メルジーネ」をお届けします。僕は『マシーネン』のスーツの中でもこのメルジーネが一番好き!! マジで独断と偏見でお届けします。
『マシーネン』は、イラストレーター・横山宏氏が描く魅力的なメカが多数登場する作品。第二次世界大戦でのドイツ軍の飛行機やイギリス軍の飛行機など、実際にある兵器のデザインラインやカラースキームをロボットに取り入れています。まさにプラモデルのうまみが濃縮されたロボットなのです。
また『マシーネン』のメカの立体物は、『スターウォーズ』の撮影用のプロップのように、他の模型や家電のパーツから使えそうなものを流用してイチから自作した物。それらが模型雑誌「ホビージャパン」や「モデルグラフィックス」などの誌面に掲載されて、多くの読者のハートを掴み、さらには一般商品として「プラモデル」になっていくという何ともすごいストーリーがあるんです。そんな背景も知ると、この作品のメカたちがより一層かっこよく見えてきます。
1/20スケールが『マシーネン』のメインスケール。このスケールは「ヒト」の模型がちょうど良い大きさで表現できます。だから『マシーネン』は「メカとヒト」と言う関係をとても大事にしていて、フィギュアが付属することが多いです。どれもみな素敵なフィギュアが多いんですね。
キットのパーツ構成は奇をてらったことはせずに各関節やブロックパーツを挟み込んでいく王道のスタイル。胴体は様々なパーツを挟み込んでいくので、挟み込み忘れが無いように気を付けてくださいね。
僕がメルジーネが好きな理由が、正面の顔がドイツ戦車の「パンター」みたいに見えるからなんです。僕はパンターの、ぬぼ~っとした防盾の表情がたまらなく好き。メルジーネはそれを思わせる表情をしているんですね~。
ハッチを閉めると完全にメカに。ハッチを開けるとフィギュアになる。僕の中の『マシーネン』のスーツのイメージです。だから複数揃えて、今回はメカ色を強くして楽しもうかな~、今回はフィギュアっぽくしようかな~とか色々やってみたくなっちゃうんです。
メカとヒトの幸せな関係を味わえる最高のプラモシリーズ『マシーネンクリーガー』。ぜひ40周年と言えるこのタイミングで、軽率に飛び込んでみてください。最高に楽しいプラモの世界が広がってますよ!!