

ジーンズは育つ。
何言ってるの? という話ですが、それにやっきになっていたことがあります。洗えば自然と色が落ちていきますが、その経年変化を観察しながら、洗い方や履き方を工夫して自分だけのカッコいい色落ちを目指すという楽しみ方で、ヒゲだとかハチノスといった変化の状況を示す言葉もあります。
インディゴ染料の色味や、使われているコットンの産地、生地の織り方などに詳しくなり、専門店に並ぶ一本一本のジーンズ違うように見えてくる。私の当時のお気に入りはジンバブエコットンを使ったもので、伸び縮みが激しいが柔らかな肌触りが特長。色落ちはメリハリをそこまで出さない仕上がりが好み。

組み立て終わったマシーネンクリーガー 1/20 P.K.Aは簡単にバラバラにできます。腕なら腕、足なら足とユニットに分けることはもちろんですが、コックピットも同じようにできる。そのおかげで下地のスプレーが吹きやすいと思いました。
それに、それぞれを塗装した後に組み立て直して全体の様子を確認することも快適。クリアパーツに関しては、今回はスプレーを吹きすぎた部分もあったので、フロントガラスの部分は少しはめ合わせが固めになったのでヤスリで削って調整しました。

使い古したシタデルカラーのドライブラシ用の筆。これまでかなり酷使していたのですが、その影響で全体がカールしてきて、毛先がクルクルしてきたのです。新たな相棒としてこの「クルクル筆」を手に入れた私は、今までよりも多彩なタッチでマシーネンクリーガーを塗装できています。ドライブラシとしての出番はかなり減りましたが、荒々しいタッチを残しながら塗装をしていくにはこれ以上にない相棒です。
ドライブラシ用という役割から逸脱し、違うところで活躍している毛先がクルクルした筆を使っていると、筆は新品のときからコンディションが変化し育ちつづけていくものだとわかります。ジーンズも濃紺のときと、薄い水色のときでコーディネートの相性は随分と変わりますが、まさかプラモデルでも同様に使う育つことで活躍する場面が変わるものがあるとは思いませんでした。すっかり風貌が変わったクルクル筆はこれからも私だけの一本として、活躍し続けてくれるはずです。