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至高の艦船模型でイージス艦の元祖の姿を楽しむ。「フライホーク タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦」レビュー

 リスペクトとスーパーディテールがひとつのパッケージにまとまっている艦船模型「フライホーク タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦」。それはもう箱の中は夢でいっぱい。フライホークのプラモデルは、自分の好きなモチーフがあったら絶対に見逃してはいけません! 艦橋と構造物のパーツ、甲板、船体、艦底はひとつのブリスターに納められているので、それを組み合わせると……いきなりシルエットが見えるのも最高なのです。

 こちらはイージス艦。アメリカで艦隊を護る盾として開発され、やがて海上自衛隊でも防衛の要となった艦船です。外見上の特徴は大きな八角形のレーダーがついていることで、これが4枚四方を海面から上空までカバーしています。艦橋も上から見て八角形のカタチにして、ナナメの面にそれぞれレーダーを配置する効率的なデザインになっています。世界のイージス艦もおおむねこういったデザインがほとんどです。

 が! イージス艦の元祖タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦はそうした流れとは全く違うデザインをしており、そのいかつい姿には現代のイージス艦の仲間たちと一線を画するものがあります。だからこそ気になっているし、プラモデルで欲しくなるというものです。そんな自分に、艦船模型の最高峰メーカー、フライホークのタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦、バンカー・ヒルが待っていました。

 フライホークは2010年代にプラスチックキットを開発し始めた新興メーカーですが、その前には1/700艦船一隻に11枚のエッチングパーツを提案するゴリゴリのアフターパーツを送り出していました。その思想がプラスチックにも宿っています。このタイコンデロガ級の上部構造が一発で、ディテールを詰めてパーツ化されている時点で度肝を抜かれます。

 タイコンデロガ級はイージス艦の証のレーダーが艦橋前と右に、そして離れた後部に後ろと左の方向を向いて設置されています。それが1パーツで楽しめる……しかしこの圧倒的なディテールに思わず顔が、驚愕の表情になってしまうのでした。

 なぜネームシップのタイコンデロガではなく6番艦のバンカーヒルが好きなのかといえば、その秘密はこのパーツにあります。垂直発射装置VLSが初めて搭載されたのはバンカーヒルで、これは米海軍でも初の装備でした。VLS以前も発射速度はそこそこでしたが、こちらは1秒1発で複数種類のミサイルを入れておき準備ができます。イージス艦の多数の飛行物体に対応するコンセプトに合致する装備ですね。

 トラスマストは細さ際立つプラパーツ。近年ではステルス性重視でシャキッとした1本マストが採用されていますが、トラスマストは立体映えが良いんですよね。

 かつては唸りをあげていたフライホークのエッチングパーツですが、このキットではおとなしめの1枚。しかし安心してください。豪華版を買うと、エッチングパーツが2枚に増えるどころか、トラスマストが1発で作られた3Dプリンター製のパーツになります。これこそ鷹の爪というやつですか……!

 そんなとんでもないメーカーであるフライホークが、日本の艦船模型をリスペクトしていることがよくわかるのがこれです。艦船模型ではこの包み、よく見たことがありますよね。

 そう、バラストことオモリです! ウォーターラインシリーズでもおなじみバラストをフライホークも入れています。模型の重量感を物理で高めるこのアイテムを採り入れつつ、現在艦船模型ができる最高精度を求めまくっているのがフライホークのプラモデルなのです。艦船模型コーナーにおいて、国内メーカーのウォーターラインシリーズと一緒に置かれているフライホークの艦船模型たち。その中身は常に艦船模型愛が詰まりまくっています。ぜひ「この船かっこいいな」と思ったプラモを自由に手に取って、フライホークのプラモデルのかっこよさを堪能してください。

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けんたろうのプロフィール

けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。

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