

「土曜日、横須賀に行くぞ。イギリスの空母が来ている……。」
友人からの連絡で、久しぶりに横須賀に行くことになりました。目的は 「YOKOSUKA軍港めぐりクルーズ」。チケットを予約して、朝から横須賀へ向かいます。

京急線汐入駅が軍港めぐりクルーズの最寄り駅なんですが、JRだと横須賀駅に着く直前から車窓に護衛艦の姿が見えるのがたまらないんです。駅前のヴェルニー公園に行くと、たくさんの艦船が……。イージス艦、イージス艦(気が付かなかったけど奥にイギリスのF-35B)、そんでもってイージス艦。アメリカの艦船がスルッと出てきます。

今回は朝一番の10時便を予約。チケット引き換えの列はすでに大盛況で、皆さん狙いは「空母プリンス・オブ・ウェールズ」の姿。右舷の席が空母を見るベストポジションなので、瞬く間に埋まっていました(左舷からは自衛隊の護衛艦がよく見えます)。

今回の裏レア艦、ノルウェーのフリチョフ・ナンセン級フリゲート2番艦「ロアール・アムンセン」。イージス艦で、我々の見慣れた形状でないところが面白い。艦砲の横には「三叉槍をもったクマのイラスト」があしらわれており、「この艦船の名前の由来となった偉大な冒険家、アムンセンがホッキョクグマを手なづけたという伝説から描かれているのでは……?」という説明が軍港めぐりのガイドさんよりなされます。横須賀どころか、ノルウェーの艦船が日本に来るのはなんと初なのだとか。

その隣には英国海軍の駆逐艦ドーントレス。高く掲げたサボテンの植木鉢みたいなレーダーが特徴ですが、高い位置にレーダーを置くことでなるべく低空の脅威にも対処しようという思想があるようです。後部は煤煙対策か真っ黒に塗られていて、それもまたこの艦の特徴を際立たせていますね。一見して模型映えしそうな艦船ということもあり、実際に1/700スケールでも1/350スケールでもプラモデルが発売されています。

そうしていよいよクイーン・エリザベス級空母2番艦、プリンス・オブ・ウェールズが見えてくると、クルーズに乗ったみんながテンションがマックスになります。結構でかい、F-35Bが満載、スキージャンプ甲板、そびえ立つアイランドがふたつ……。以前見たイタリア海軍の空母カヴールとはまったく違うスタイルに驚きを隠せません。

艦載機であるF-35Bが艦首ギリギリのところまで並んでいました。すでに見たことのあるA型と比べると、機首後部のリフトファン部分が平たくなっているのが感じられます。それにしても腹の下のウェポンベイまで開けちゃって、サービスいいなぁ……。

軍港めぐりクルーズは、吾妻島を反時計回りにぐるっと回ります。島の左側では大小さまざまな自衛隊艦艇に出会います。こちらゆうぎりの後ろ姿。年季の入った船体側面、前後2本のトラスマスト。自分はトラスマストに模型的な盛り上がりを感じるので、たぶん護衛艦で好きなのはたかなみなんだ……。並んだゆうぎり、たかなみ、うらがの3隻を眺めながら、ウォーターラインモデル(水面の上だけを再現した艦船模型のこと)に思いを馳せていました。

あまぎり、くまの、まや。昭和と令和が混在する、これまた横須賀の面白いところです。まやのデザインがあたご型に近いことを考えれば、時代的には平成も入っていると言えるかも。それにしてもこれウォーターラインシリーズがリアルに並んでいるみたいなものじゃないですか。

今回は空母プリンス・オブ・ウェールズを見に横須賀に来たのですが、こうしてクルーズして、ヴェルニー公園を歩いて、フードコートの窓から艦船を眺めていると、頭のなかでウォーターラインのプラモデルがリンクしていきます。当たり前だけど喫水線より上の艦船を我々はたくさん見るわけで……! ウォーターラインな艦船たちがリアルに居並ぶ街、横須賀の面白さをまた感じて帰路に着くのでした。