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 オーナーズクラブでしかない日本自動車博物館へ行こう!/マイクロエース  ’57ダイハツ ミゼット前期型 レビュー

「いつまでもあると思うな親と金」的に「いつまでもあると思うな日本自動車博物館」なので石川県小松へスグにでもGO! 特に1/32スケールカーモデルシリーズ「マイクロエース オーナーズクラブ」で高まったことのある方なら急いで! マジここ、オーナーズクラブだから! いや、もちろんそれ以外の要素も多々あるのだが… とにかく前代未聞な脅威のギュン詰めっぷりは必見!

 「北陸のひとりの実業家が、集めた自動車を収めるべく自前で博物館をつくった」とか、まさに昭和の高度成長期ビックリ逸話シリーズでしかないし、このレンガ造りの建物は平成に入ってから新築されたというバブル期にかけての爆発力も感じざる得ない。開設から30年が経ってヤレている箇所も見受けられるが、広い館内と大量の展示車両には隅々まで清掃がいきわたり、品格を保つことを怠らない姿勢を感じた。

 世界でもここにしか現存しない艶めかしい個体も目を引くのだが、トラックなど実用車も多数展示されている。戦前、戦後~高度成長を下支えしてきた「働く自動車」たちこそ称えるべきとのイズムを感じて敬意しかない。そして自動車企業が運営するミュージアムと違い「使い込まれた感」をよく目にした。各車両に丁寧な解説、見せ方こそ少ないのだが、展示を見つめるだけで感じ取れるものは多い。

 で、ミュージアムショップには当然のようにオーナーズクラブが山積みされていて「ですよね」と声が出たもの。オーナーズクラブのボックスアートなどのデザイン、世界観は日本自動車博物館のそれであり、両者の時代性のシンクロ具合を強烈に感じ取ってしまう。場所とプラモデルがこうも強く結びついていることって滅多にないかと。

 なにをお土産プラモにするか悩ましかったが『’57ダイハツ ミゼット前期』をチョイス。北陸旅行から帰宅すると息子が「プラモ組み立てたい!」というのでさっそく親子モデリングを。バリの処理とか塗装とか考えず、ガシガシと切り貼りしていくオーナーズクラブは楽しいばかり。鮮やかなプラ成形色が景気良くて目が嬉しいし、ゴムのタイヤをはめれば「ほら、クルマでしょ?」と強く説得してくるのですごく納得しちゃう。

 1時間くらいでコロンと手乗りサイズのミゼットが組み上がった。鮮やかなグリーン単色ゆえか、キュートなルックがより際立つような気がする。他の最新キットに比べたら貼る時「ムズいな」と感じる箇所はあるのだが、タミヤセメント《流し込みタイプ》速乾などの現行マテリアルを用いれば難なくクリアできるし、それゆえの達成感を得られて楽しいし嬉しい。なによりパーツ点数が少ないのでその点もカジュアルに向き合える。

 プラモに玩具、つい買い集めて収拾がつかなくなるのは人間の性。とはいえ罪悪感も抱えてしまうものだが、ホンモノでそれをやってるアニキがいたことをこの博物館で知ると「プラモと玩具くらいなら良くない?」と変に精神衛生が整うので滋養の旅としてもオススメ。あと『JAPAN MOTORCAR MUSEUM』が刻まれた名物展示のオリジナルミニカー、日本自動車博物館へ往訪の際はマストバイ。玩具へのこだわりも凄いからここ……。

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