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いたせり尽くせりなプラモデルで味わう「2トーンカラーのスーパーカー」/アオシマ LBWK アヴェンタドール

 料理をするとき、目標を一つ決めてやってみることにしている。例えば「魚を捌いてみる」とか「煮付けをしてみる」とかだ。その時、なるべくそれ以外のことはラクをする。「魚を捌いてみる」だったらもちろん魚を丸々一匹買ってくる必要があるが、「煮付けをしてみる」なら丸々一匹買ってきて捌かなくてもいい。切り身でいいわけだ。

 目標を決めて、それを達成さえすればそこに至る道がどんなものであったとしても、「やってやった」という気持ちになれる。なんでも完璧にやろうとすると疲れてしまうし、漠然と料理をすると達成感が得られない。プラモデルを作るのにも目標を立てるといいかもしれない。今日の目標は「ツートンカラーの車を作る」だ。

 ツートーンにするからといって塗料を二つ選んできて白いプラモデルの下地に交互に塗ったりはしない。色がついたプラモデルを買ってきて一色だけ塗ればいい。取り出したるはアオシマ、リバティーウォーク、ランボルギーニアヴェンタドール。最近しぐれういの曲に合わせてスポーツカーをかっこよく魅せる動画をよく見る。自分はどっちかというとクラシックな車が好きなのだけど最近はこういうカスタマイズされた現代的なスポーツカーにも魅力を感じるようになってきた。

 メタリックブルーの車体にマスキングテープを一本貼り、シルバーの缶スプレーで塗装をする。たったこの二つの工程だけでツートンカラーのボディが現れ、もうこれで90%は完成したと達成感が込み上げてくる。

 正直、このプラモ作りにくい部分もある。それはほとんどが接着剤不要で組み立てられる仕様に起因していることだが、「接着剤使用の面倒さ」と「組み込む指の力」がトレードオフになるような設計なら、むしろ積極的に接着剤を使わせてほしい。マジで指が痛いんだって。

 ただ、そのまま組んだだけでも色分けバッチリなところやフロント、リアのガラスやライトのクリアーパーツは薄いクリアーブルーになっていて、地味だがカスタムカーらしさを演出してくれるなど、いたせり尽くせりなプラモデル。これはもう魚が切り身で売っているというよりは味付けされている上に隠し包丁が入っているくらいの勢いだ。

 ツートーンカラーに派手なウイング、ベタベタに低い車高。自分では絶対乗らない(そもそも買えない)ようなスーパーカーは自分の好みとは裏腹にすごく映える。写真を撮るのも楽しいし、机に置けばしぐれういが踊ってるのが見えてくるようだ。

もとぴのプロフィール

もとぴ

東京在住。世界を理解するための糸口としてプラモデルを制作中。趣味の記録や思索のためにnoteも書いています。

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