

摂取した作品に大きく心を動かされたことによって「こうしちゃいられねえ!」と激しい衝動に駆られることがある。2024年、私にとってそんな鮮烈な感情を呼び起こした作品が東映アニメーションによるオリジナルアニメ、『ガールズバンドクライ』だった。
滑らかで温かみのある演技をする3DCGモデル(なんと『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』や『THE FIRST SLUMDUNK』のノウハウが活きているらしいです。ミラクルだわ)、手島nari氏によるかわいらしく生き生きとしたキャラクターデザイン。そしてそのキャラクターたちから繰り出される驚くほど生々しく暴力的な所作や言動。そうした激しさやままならなさをぶつけた楽曲の数々……に、完全にしてヤられ、呆気に取られて夢中になって見てしまったわけです。

で、冒頭通り最終回を見たあと「こうしちゃいられねえ!」ってなったわけなんですが、同時に「どうしよう!」ともなった。なんとなく感想をつらつら書くのも違うな〜、なんかうまくできなさそうな気がするな〜……と思ったし、二次創作するにもまだちょっと自分の中で感情が形にできそうにないなみたいなところがあり、「なんかしてえけど……どうしよう!」になってしまいました。どうする!? と興奮しながらYouTubeチャンネルで改めてMVを眺めていたんですが……あっあっ、そうだこれだ!
EDの映像にハイエース出てるじゃん!!! これ作ろう!!!
そういうわけで桃香さんのハイエースことモモカーを作ることでこのガルクラに対する衝動を抑えようとしたのでした。アオシマのハイエースを買ってきました。いろいろバリエーションが発売されているなか、たぶんこれじゃないかなあと「スーパーGL’10」ってやつを買ってみたんですが、どうも窓の仕様とかは交通事故処理車仕様のやつの方が近いとか色々あるらしい。まあいいや。こういうのは雰囲気です。

とりあえず色塗ればそれっぽく見えるだろう! と組み立て開始。やけに白いんだ、やたら長いんだ。ボディだけヤスって塗ってあとはテキトーになるべく省エネで作りましょうや。ほらまあまあそれっぽいじゃん!

ふだん滅多にスケールモデルを作らないこともあってか、バックミラーを貼るための目印やダボがまったくなくて困惑したり、メインウインドウをまっすぐ接着するのにひと苦労したり……。塗りながら映像見直したらなんか記憶より赤みが薄かったな意外と黄色かったなって塗り直したりとか色々ありましたが……。

できました。上等じゃねえか。
でも違うんですよ。私が欲しかったのは「まるでガルクラのエンディングに出てくるようなハイエース」じゃないんですよ。「ガルクラのエンディングに出てくるハイエースそのもの」が欲しいのっ! このプラモには決定的なパーツが足りてない!!
はいそういうわけでエンディングのスクリーンショットをキャプチャして適当な大きさでセブンイレブンでプリントしてテープで貼り付けました。うおおかわいいじゃん!!

完全に偶然なんですが、ちょうど桃香さんがプラモのハンドルを握ってるような感じに収まりました。うれしい!後部座席のメンツが本当に覗き込んでも一切見えないのにはちょっと参りましたが、まあプラモデルってそういうところが楽しいじゃん。完成したあとは見えないガンダムのフレームとか戦闘機のエンジンとかを組み立てるのが楽しいんじゃないですか。トゲトゲも一緒です。
考えてみればガルクラに興味を持った大きな一因として手島nariキャラデザという部分が大きいのでこうして模型に落とし込めたのは相当うれしいかもしれない。モチーフにしたエンディングの映像がグリグリ動くアニメというより静止画をふんだんに使ったMVなのも色々ちょうど良かったですね。

映像中ではナンバープレートが映ってないので捏造しました。ワゴン車って分類番号の上1桁が3なんですね。こうやって調べないと知らないことって世の中にたくさんある。27-27とかにしてしまうとさすがに桃香さんがバカみたいなので27-13にしました。27-13……ニナ・イチ……スリー……ニナ・イセリ……というわけですね。私の歌だからな。
別にガルクラの楽曲はYouTubeで公開されまくってるし各種サブスクでもバリバリ聞けるんですが、「プラモといっしょに撮影する小道具に使ったら雰囲気いいだろうな」と思ってCD買ってしまいました。いろいろな形の経済活動があります。

いいですねえ!
最近「別に立体じゃなくてもアクスタで全然キャラクターが存在する感じ、あるな〜」って雰囲気あるし、印刷物も捨てたものじゃないですね。そんなわけで皆さまも衝動のままに中指立ててみてはいかがでしょうか。
さようなら。