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全日本模型ホビーショー会場で模型の達人に教わった「極太ランナー」の活用法!あなたも今日から瓦礫名人。

▲海外生産のプラモでよく見られる四角い断面の極太ランナー。これ、めっちゃお宝です

 2023年9月30日、10月1日と東京ビッグサイトで開催された「全日本模型ホビーショー2023」の会場で、マシーネンクリーガーの原作者である横山宏氏(以下横山さん)からとっても楽しいテクニックを伝授してもらいました。それは「ランナーから瓦礫」を秒速で生み出す方法です。これであなたの地面も今日からさらにカッコよくなっちゃいますよ。

▲全日本模型ホビーショーの海洋堂ブースにて展示された、横山さん製作のキュスターのディオラマ。無造作にばら撒かれた瓦礫がめちゃくちゃかっこいいのです

 会場で横山さんのディオラマを見ていると、まさかのご本人登場! 「フミテシくんさぁ、この瓦礫めっちゃええでしょ。これ、誰でも簡単に作れるから、フミテシくんもやってみて。画像今あげるから」。と速攻でiPhoneのAirdrop機能で画像を送ってもらいました。それを見ると、マジで簡単な上に、すごく楽しそう……。そしてプラモアニキすぎる大胆さも最高な技でした。

▲極太ランナーをザクザクと切り刻むだけ!!

 海洋堂のキュスターのように、海外生産のプラモの中には、金型にしっかりとプラスチックが流れるよう極太のランナーが採用されたりします。じはこのランナーがお宝。プラ棒とかを買ってこなくても、これを好きな大きさにカットしてばら撒くだけで、瓦礫が完成するのです。太いランナーを見つけたらぜひ真似してください!

▲カットしたランナーをばら撒きます。横山さんは瓦礫がランダムに配置されるように、豆を撒くみたいに本当にばら撒くそうです。考えて配置するよりも自然になって最高とのこと
▲ばら撒いた瓦礫をプラ板の床に固定するために、注射器にツールクリーナーを入れて、直接ぶっかけます。そうするとプラスチックが溶けて勝手に固定されるとのこと。大胆すぎる!

 上の方法で、ディオラマのアクセントになっている瓦礫ができるなんて……。こんなの見せられたら模型好きのハートが疼くってもんです。早速僕もキュスターの極太ランナーで同じようにやってみます。

▲ランナーをザクザク。大きいものから小さいものまでランダムにカットし、流し込み接着剤をドシドシと瓦礫の間に流して固定!
▲グレーで塗装。破壊されている瓦礫ですから、筆ムラなんて気にしない。むしろムラがあった方がらしくなります
▲足元に情報量が増えました!! 15分でこんなふうにできちゃいます
▲兵隊さんを立たせれば、さらにそれらしくなりますね! 超楽しい

 模型のパーツが収まっているランナーを活用するテクニックはさまざまあります。いつもならポイと捨ててしまうものも、こうやって瓦礫に変身! 身近なものを活用するアイディア、着眼点というものは模型を楽しんでいる分だけ養われるのだと改めて知りました。まだまだプラモ製作には楽しいアイディアがありますね! このようなアイディアがありましたら、ぜひnippperで発表してください。みんなのアイディアでどんどん模型を楽しんでいきましょう!! それでは〜〜。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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