夏休みの開幕と同時に息子が模型屋で手にしたのがマシーネンの新作プラモ。帰宅するとそそくさと組み立てきって満足していた。模型用接着剤の使用を推奨されているキットなのだが、結局息子はいっさい使わず組みきっていた。パーツ精度と十分なのりしろゆえか、パーツのポロリもなく組み上がる。

息子が早々に組み上げた一ヶ月後、夏休みの終盤には今度は私が簡易塗装で2度目のゴールをするという、しゃぶり尽くすかのように楽しんだのがこの夏に発売された『ARTPLA マシーネンクリーガー シュトゥルムケーファー&パメラ・アムゼル』だった。息子がいっさい接着剤を使わず組んだので、プラ成形色を活かした簡易塗装はいったんバラバラにしてからパーツごとに苦も無く施せていけたのは、このキットのパーツ構成の妙あってのことだと思う。

「小学校低学年の夏休み、虫みたいなメカのプラモをつくった」というのが息子の夏休みの思い出に刻まれたかどうかは知らないが、リニューアルされたSF四脚メカは言われてみれば虫っぽいので7月発売というのもジャストだったのかも。同じくARTPLAでリニューアルされていたP.K.A.が息子のフェイバリットだったこともあり、今回のシュトゥルムケーファーも大満足のルックだったようだ。我が家に横山宏ワールドが着実に広がりつつある。
自分が息子くらいの頃、家に転がっていたホビージャパンに掲載されていた横山宏のSF3Dはお兄さんたちというか、大人の世界の嗜みとして眺めていた。なので今みたく手軽に手にとれる様になったのは嬉しい話だ。その独自の世界観は長年ファンたちに愛され、加えて世代を超える魅力があるのだと最近はより実感している。

息子が「人は塗りたい!」と模型用マーカーを引っ張りだしてきて、セットにある色を試行錯誤しながら塗装を楽しんでいた。こういう時にDSPIAEの水性アクリルマーカーのセットがあると気が向いた時にスグに色を足していけるで大変良い。そしてプラ成形色が肌色と言えば肌色なので、それを活かせば充分に人っぽい。パイロットに加えてシートを赤く塗ったら息子は満足したようで、他の部位は無塗装で組み上げていった。このワンポイント塗装だけでも、人が操るSFメカとしてのリアル感が生まれるのが面白い。

アンダーゲートと呼ばれる「パーツの接合面にランナーとの接続部が来る設計」を多用するのがこのキットの特徴のひとつだ。ゲートの切断跡が外見上なくなるのがアンダーゲートの強味なのだが、切り残しをデザインナイフやヤスリでしっかり処理しないとパーツ同士のハメ合わせに不具合が生じる原因ともなるので注意が必要だ。しっかり処理しないとスキ間が空いてしまったりと残念な気持ちになる。
そして子供にはちょっと難しい処理となるのでお父さんの出番となるワケだ。息子がパーツを切り出しては私がゲート跡を処理、そのパーツをまた息子が手にして組んでいくという、アンダーゲートの処理という手間が親子モデリングとしては良い時間を過ごせるポジティブな要因と昇華された… だなんて、ちょっと良く言いすぎかな? ともあれ、私たち親子にとってこのキットが2025夏の良き思い出となったことは間違いない。

今回はスポンジブラシを使ってみたくてプラに直にペチペチとタッチを入れていったのだが、アンダーゲートのキット仕様を活かしてランナーごと缶スプレーでバーッ!と好きな色に全塗装するのも良いかも。カーモデルみたくグロスカラーでテラテラ仕上げとか面白そう。これはお替りだな、ARTPLA シュトゥルムケーファー。