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戦車模型界の爆走兄弟でレッツ&ゴー/アニキたちと夏の終わりを駆け抜けろ!

▲レッツ&ゴー!!

 戦車模型界の爆走櫓!!! 走るお祭り!!! それがタミヤ ミリタリーミニチュア(以下MM)にラインナップされている「M3A1 スカウトカー」のプラモだ!! やんちゃな爆走アニキたちによって、動かないプラモがまるで戦場を爆走&激走しているかのように見える、今年の夏のお祭り気分のフィナーレを飾るに相応しいテンションマックスプラモなのだ。さぁ、熱くついてこいよ、ブラザー!!!

▲ひゃっはー!! ウラ〜〜〜〜って声が聞こえてきそうな特濃世紀末感を味わえるぞ。かっこいいぜ

 シンプルな箱みたいなオープントップ車両に、やる気もフルオープンなソビエトアニキで構成される「タミヤ 1/35スケール M3A1 スカウトカー」は、MMシリーズの中でも屈指の勢い&スピード感がプラに閉じ込められたプラモです。その演出を100パーセント担っているのが、今回のテーマである「爆走兄弟」たち。3Dスキャンから得られたデータをもとに、原型師によって3D造形された精密なプラパーツのひとつひとつが合わさることで、戦場を駆け出します。本当にすごいアニキたちなので、ぜひ組んで欲しいです。

▲タミヤのアニキたちのランナーの美しさは、現在の数ある模型の中でも間違いなくトップクラス! 作る前から幸せな気分になります
▲とっても広いソビエト・ロシア。モンゴロイドなソビエト兵もおります。すごく良い表情で、アニキたちの中でも目を惹く存在です
▲ウラ〜〜ニキ。彼の声によってアクセル全開!!

 車輌に人がいるだけで、周囲を警戒しながらの強行偵察的な雰囲気が模型にもたらされます。これがアニキたちのすごいパワー。これを一度知ると「人のプラモ」の楽しさの虜になります。特にタミヤのフィギュアは造形だけで無く、組みやすさ・パーツ分割の楽しさも味わえます。

 このM3A1スカウトカーは、シンプルな車両なのにアニキたちが乗るだけで爆走マシンへと変貌を遂げるかのようなオーラに包まれます。このようなプラモで、ぜひとも「人のプラモが持つ力」を味わってほしくて、今回ピックアップしました。まだフィギュアプラモを触ったことない人に絶対に組んで欲しいのです!! マジで楽しいので。

▲各パーツがズレないように、大きな切り欠きや軸、接着用の糊代があります。パーツは吸着するようにピタッと合うので、すり合わせの必要もありません
▲ブロックが噛み合うかのように、大きな糊代と受けがあります。これをピタッと合わせて
▲流し込み接着剤をパーツとパーツの合わさった箇所に流すだけ。それだけでパーツ同士がピタリと合わさります

 そして彼らが乗っている車がなぜ走っているように見えるのかという要因に「細部の演出」があります。そこを見てみましょう。

▲装甲板にしっかりと手を添えて体を支えています。フィギュアの腕が、装甲板にフィットするように設計されています
▲機銃を構えるアニキも、腰を落とし、前足を出して床に体重を預け、車の揺れに柔軟に対応しようとしているポーズとなっています

 こういう手や足先の演出によって、走る車内で安定した姿勢を取ろうとしているというのが分かります。彼らの体重を支えるポーズによって、模型に動きが見えてくるのです。

▲俺がいなくちゃ始まらないぜ!! 運転は俺に任せな!!
▲おうよ!!!! 行くぜ〜〜〜〜!!!

 派手な後ろの4人に紛れて、しっかりとドライバーもいます。彼がいるからこそ動く!! まさにこのプラモの心臓です。彼の背中に率いられ、アニキたちは戦場を爆走するのです。

▲夏草や兵どもが夢の跡。アニキたちを降ろすと、そんな句がぴったりですね

 タミヤMMは人と車両・大砲などを組み合わせて数々のドラマを送り出しています。その歴史の中でもこの「M3A1 スカウトカー」は疾走感・爆走感・緊張感がぎゅっと詰め込まれた傑作だと思っています。ぜひ、5人のアニキたちで「人のプラモが持つ力」を思いっきり味わってください。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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