最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

花金だ!仕事帰りに買うプラモ。でかい!かっこいい!を爆速で楽しめる「タミヤ 1/35 陸上自衛隊 90式戦車」

 週末の模型来ライフが楽しくなっちゃうプラモを、nippper副編集長・フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は戦後の現用戦車プラモの中で最も組みやすいと思っている「タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.208 陸上自衛隊 90式戦車」をご紹介します。でかい! かっこいい! 強そう! という俺たちのハートをがっちりキャッチする姿を爆速で楽しませてくれるプラモなのだ!!

 まずこのタミヤ 90式戦車のプラモを激推ししたい理由のひとつが、僕が戦車模型を始めたばかりの時に「初めて全塗装して完成までこぎつけられた現用戦車」であるということ。第二次世界大戦後に登場する戦車たちはとってもパワフルでサイズも大きく、プラモデルも小さなパーツを使って細部まで表現しているものが大半です。でもこの90式戦車は、パーツ分割やパーツ数のボリュームから、「陸上自衛隊車両の中でも圧巻の迫力あるスタイルを多くの人に味わってもらいたい」というコンセプトが感じられる、とっても良心的なプラモなのです。でも組み上がるととても精密……。”早くてうまい”をハイレベルで実現しているのです。

 そして初めて戦車模型を作る人にとってはちょっと苦戦しそうな、小さなクリアーパーツの切り出しや、砲塔バスケットに取り付けるメッシュなどは、「工作に自信のある方のみおこなって下さい」という優しいフレーズが書かれています。このひとことがあるだけで、きっと多くの人が90式の迫力あるスタイルを机上に爆誕させられるでしょう。「躓きそうなところはスルーしてもいいっす」って、なかなか言えないですよね。

 どでかいパーツにリッチなディテール。戦車模型を始めたばかりの時には「こんなでかくてきれいなパーツを触れるのが、タミヤ戦車模型の世界なのか……今まで作ってきたプラモでは触ったことないボリュームだ……。」と驚愕したのを覚えています。そしてこういったリッチなパーツに触れられるのが楽しいからこそ、いまでも戦車模型が大好きなのだ……とも言えます。

 90式は74式戦車に次ぐ、戦後3番目の国産戦車です。この車両で採用された最大の特徴は複合装甲。ガンダムNT-1のチョバムアーマーでもお馴染みです。この複合装甲はさまざまな装甲材質を挟み込むので直線的な形で成形されます。それによって90式は箱のようなデザインとなり、以後この直線的なラインが10式戦車などにも引き継がれていきます。プラモもきれいな装甲板パーツがピタピタと合わさって気持ちが良く、その直線的装甲にアクセントを加えてくれる泥除けの軟質カバーを表現したプラパーツ。硬いプラスチックなのに柔らかさを感じる滑らかな成形に心が踊ります。しかもピタリとパーツが合わさるので、接着も気持ちがいい!

 個人的に好きな部分が、車外装備品のユニークな取り付け。スコップなどの一部が本体に成形されており、そこに持ち手部分がひと塊になったパーツを貼ることで、複数の車外装備品を短時間で完成させることができます。そしてこの楽しかった工作の上に、蓋をするので完成後はチラリとしか見えません。魂……。

 120mm滑空砲の防楯付近のシワ表現が素晴らしいっす。主砲の組み立てもシンプルで、5分で完成しますよ。

 そして戦車のアクセントになるアニキたち。見事なまでの日本人造形であり、さらに重心移動まで感じるポーズになっています。本当に素晴らしいフィギュアです。

 およそ3時間で完成! 完成すると全長約27.8cmの大ボリュームとなります! 10式や16式が近年フィーチャーされてちょっと影が薄くなっている90式ですが、この横綱のようなボリューム感と直線的なフォルムからくる迫力は本車両でしか味わえません。しかもとってもシンプルな構成なので組みやすさも満点。まさに花金プラモにもってこいなのです。このプラモから陸上自衛隊のプラモの世界に入るのもとても良いと思います! ぜひゲットして週末の楽しい模型ライフをお過ごし下さい。それでは〜。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

関連記事