

週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はタミヤの戦車模型「1/35 ミリタリーミニチュア」シリーズ(以下MM)の精密番長「ドイツ陸軍 対戦車自走砲 マーダーIII 7.62cm Pak36搭載型」をご紹介します。コンパクトなオープントップ車両(屋根となる上面装甲がない車両)の中はディテールの玉手箱! MMの中でも大好きなプラモをご紹介します!

この自走砲の魅力はキメラ合体! まるでプラモデルの改造で好きなパーツを合体させたような車両なのです。主砲はドイツ軍がソビエト軍から大量に捕獲した7.62cm対戦車砲を改造した「7.62cm対戦車砲Pak36(r)」。それを搭載する車両には、ドイツ軍が併合したチェコで作られた戦車「38(t)」の車体が採用されました。ドイツ軍がソビエト・チェコの兵器を活用して生み出したものなのです。その背景だけでもなんだかワクワクします。
そして、何といってもこの剥き出し感! どうみても防御力に不安を覚えますが、剥き出しなおかげで車体内部や主砲尾周辺のメカなディテールがめちゃくちゃ楽しめるのです。


履帯(キャタピラ)は軟質のベルト式。塗装&接着剤による接着も可能です。このパーツのおかげで履帯が1分もかからずに完成します。またマーダーIIIの良いところは転輪の少なさ。ベルト履帯&少ない転輪で足回りがスパスパと完成していきます。

マーダーIIIのベースである38(t)は、各装甲がボルトでとめられています。そのため表面のディテールも豊かでかっこいいです。

マーダーIIIの強力な主砲として戦場で活躍した「7.62cm対戦車砲Pak36(r)」は、ランナー1枚をまるっと使用して細部までかなり細かく表現しています。そのため、完成後の車体内部のディテールがとっても豊かになります。

まずは車体から製作。車外装備品が各所に良いバランスで配置されており、小さい車両のアクセントになっています。装甲板のボルトのディテールなどを際立たせるために、車体はパネルごとに細かく分割されています。でも、パネル同士の合わせが気持ち良いくらいぴったりなので、組み立てが楽しくてしょうがないです。

車体内部の床面になるパーツ。このパーツがかちりとはまった瞬間が最高に気持ちよかったです。

車体の完成! 椅子は開閉選択式で、今回は折り畳んで閉じた状態にしました。すると側面装甲の外側に、畳まれた椅子が露出します。この露出具合がプラモのアクセントになって好きなんです。砲弾ラックやバスケットのディテールも見どころです。


完成! 車体は2時間ほど、主砲は1時間ほどで完成しました! 主砲と車体はポリキャップで接続されているので、組み立てた後も主砲は取り外せます。また砲身は上下に可動、主砲は左右に振ることができます。

フィギュアを乗せると、車体内部の情報量がめちゃくちゃ増します! 「あっち!」「どっち??」みたいなやり取りが聞こえてきそうな2人の組み合わせが最高に好きです。
戦車模型を始めてから、初めて作ったオープントップ車両のプラモデルが、この「ドイツ陸軍 対戦車自走砲 マーダーIII 7.62cm Pak36搭載型」でした。1/35スケールながら、手のひらに乗るほどの大きさの中に緻密なディテールがぎゅうぎゅうに詰め込まれています。その上フィギュアのシチュエーションもユニーク。この模型と出会って、さらに戦車模型が好きになったのです。ぜひ戦車模型をこれから作ってみたいという人にも猛プッシュしたいプラモです。ぜひこの週末作ってください。