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ラスボス感満点!!タミヤ渾身の「猛獣ハンター」は、最新キットに添えても楽しい傑作プラモ/ソビエト重自走砲 JSU-152

▲第二次世界大戦のクライマックスにソビエト軍が投入してきた重自走砲 JSU-152

 先頃発売されたタミヤの新たなアニキ「タミヤミリタリーミニチュア ドイツ歩兵セット(大戦後期)」。彼らと合わせると、夏の暑さにも負けない熱い景色が爆誕するプラモが、タミヤミリタリーミニチュア(以下MM)には既に多数ラインナップされています。しかも第二次世界大戦のクライマックスなので、彼らは常にラスボス級の戦車や車両と並べられるのです。そんな中から今回は「ソビエト重自走砲 JSU-152」を紹介します。見た目のインパクト抜群で、でっかい壁にでっかい大砲というラスボスの条件もバッチリ備えた最高な1両です。

 ソビエト軍もティーガーIやパンターと言ったドイツ軍の強力な車両に手を焼いていました。それに対抗すべくJS-2という重戦車を開発し戦線に投入。その重戦車をベースに「152mm」という大口径野砲を車載用としたML-20Sを搭載した自走砲が、このJSU-152なのです。生産性を上げて、1輌でも多く戦場に強力な車輌を送り出すために、シンプルな形状での鋼板を組み合わせた箱型の戦闘室も特徴。この壁のようなシルエットがJSU-152の迫力をさらに引き立てます。まさにシンプルイズベストなのです。

▲主砲から防楯周辺のデザインがまさに怪獣のようです

 実戦投入されると強力な攻撃力でティーガーIやパンターを撃破するだけでなく、防御拠点の攻略にも威力を発揮。その強さからソビエト兵から「ズヴェルボイ(猛獣ハンター)」と呼ばれ、絶大な信頼を集めるのでした。

▲キットは一見シンプルなのですが……かなり細部までこだわったキットで、小さな部品を多数取り付けます
▲エンジングリル部がさらに精密になるエッチングパーツが同梱されています。カットして瞬間接着剤やハイグレード模型用のような多用途接着剤で貼りましょう
▲履帯は、何枚ものパーツを貼っていく精密なプラ製の連結履帯と、グルンと巻くだけで完成するベルト履帯の2種がセットされます。お好みの製作スタイルに合わせてセレクトしてください
▲砲の迫力をさらに引き立てる大型のマズルブレーキは1パーツ成型。サイドのスリットも抜けています
▲主砲を組み上げるとこの迫力!! 防楯のゴツゴツとした鋳造表現が本当にたまりません。かっこいい!!
▲まさに壁な戦闘室の大部分は1パーツ(左側のパーツ)。このパーツにはフックや車外装備品を取り付けるための穴を多数開けます。1.0mmと0.8mmのドリルを準備してください。0.2mmの差なんて気にしないぜ〜〜って人は1.0mmだけで良いですよ(俺だ!!)

 足回りはベースキットのJS-2と同様。本車両のタフな足回りを多数のパーツを使って表現しています。そのため下のようなあっさりとした車体から、いきなり情報量がマシマシになります。

▲なんか取り付けるのね〜って箇所がたくさんありますね
▲トーションバーや、上部転輪を挿す棒まで別パーツ。主だったパーツが全てパーツ分割されていて、立体感もよりくっきり出ています
▲接着後にがたつかないように、固定用の治具がセットされます。バーを接着したら、両サイドにこの治具を嵌めて接着剤を乾燥させましょう。そうすることでバーが全て同じ高さで揃います
▲アニキには余裕があります。ドイツ軍を追い詰めていく大戦末期な雰囲気が伝わってきます

 ガッチリとした足回りに、重量感が半端ない車体が合体すると、猛獣ハンターの名に恥じないすごい塊があなたの前に登場します。ロシアングリーンをイメージした成型色なので、黒いベルト履帯を履かせるだけでほぼ色分けは完了。まさに組むだけでも楽しい戦車模型なのです。

▲もう、どのアングルから見ても「顔」にしか見えない防楯。一度見たら忘れられないインパクトがあります

 僕が戦車模型を始めてから、初めて作ったソビエト車両がこの「JSU-152」でした。いきなりすんごいものを食べちゃったもんだから、ソビエト車両の濃厚さにクラクラ。そのおかげでソビエト・ロシア系の車両が好きになったというのもあります。無骨で、ラスボス感剥き出しの本当にかっこいい車両なので、ぜひこの夏作ってください。

▲ラスボス味が強すぎだぜ……タミヤ最新のドイツ兵アニキと一緒に揃えようぜ
フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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