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最高の造形のアフリカゾウを最高の塗料でお出迎えした話。

▲海洋堂のARTPLAの動物シリーズは、造形もパーツ分割も最高! かっこかわいい動物を気軽にプラモで楽しめるのでみんなも作ろう!

 週1個、海洋堂のARTPLAの動物を組んだり塗ったりするのが僕の楽しみ。いつかフミテシ動物園を我が家に開園するのが目標です。現在はハシビロコウ1匹。まだまだ先は長いですが、やっていきます。今回はいきなりの大物「アフリカゾウ」を我が家にお出迎え! パオーンと聞こえてきそうな最高にかっこいい造形にもうメロメロです。そして成型色をホワイトにした海洋堂さんに、マジでスタンディングオーベーション。僕の大好きな水性塗料「シタデルコントラスト」で、すぐ塗れます。動物を塗るのにもマジで最強の塗料です。

▲象は2色使って塗ろうと思います。左が「シタデルコントラスト バシリカヌム・グレイ」、右が「シタデルカラー シェイド セラフィム・セピア」です

 動物をお手軽にカッコよく筆塗りできる技法が「染め塗り」。白や明るいグレーのものに、シャバシャバの塗料を薄く塗って染め上げる技法です。その染め塗り専用の塗料が「シタデルコントラスト」。造形の細かい凹凸に勝手に流れ込んでいくので、自然なグラデーション塗装が可能となります。象のプラモは最初から白なので、この色を活かせるんですね! コントラストのバシリカヌム・グレイで染めた後に、シェイドのセラフィム・セピアを重ね塗りしようと思います。

▲バシリカヌム・グレイはこげ茶寄りのグレー。チャコールグレーのような雰囲気です

 アフリカゾウと調べると、グレーの強いもの、ほぼ茶色のもの、グレーと茶が入り混ざったようなものとさまざまな写真が出てきます。「まじで生きる戦車じゃん」とか思いながら、色のイメージを膨らませていきます。動物の色って意外と知らないもんで、調べるとさまざまな発見があって楽しいです。プラモを作りながらちょっとだけ頭が良くなれます。

▲プラスチックにそのまま塗るよりも「つや消し」スプレーを吹くと、より塗料が定着します

 コントラスト、シェイドはとても薄い塗料なので、ツルツルのプラスチックにそのまま塗ると、塗料が弾かれてしまうことがあります。そこで「水性プレミアムトップコート つや消し」を吹きましょう。水性で匂いもマイルドなので、ベランダや窓際でさっと吹けます。スプレーすることで表面に細かな凹凸ができてツヤが消えます。こうすることで塗料がしっかりと定着し、綺麗に染まります。

▲後は難しいことは考えずに全体にバシリカヌム・グレイを塗るだけ。塗料が溜まりすぎた場合は、筆で伸ばすか、筆先で余分な塗料を吸ってあげましょう
▲15分でいい感じのアフリカゾウに!! 牙は染めないようにしました

 この状態でもめっちゃ良いのですが、僕は牙を黄ばませたいのと、全体に赤みを追加したいので「シタデルカラー シェイド セラフィム・セピア」を塗ります。シェイドというのは、コントラストよりも染まる力がマイルドで、スミ入れしたり、表面に陰影を追加したりするのに使う塗料です。この塗料も白い物の上から塗るとうっすら染まる特性があります。

▲さっとひと塗りするだけで、牙が黄ばみました! めちゃくちゃそれっぽくなりましたね!
▲赤みを足したいな〜って部分にペタペタと塗っていきます
▲アフリカゾウ爆誕!! ドライヤーを使って乾燥させながらやれば、30分で塗り上がります

 ARTPLAの動物たちは造形が最高すぎるので、シタデルコントラストやシェイドで染めるだけで大満足な完成品をゲットできます。カッコよく塗れたぞ! って思えるものを週1のペースで棚に飾れるので、めっちゃ楽しい&嬉しい気分になれます。そしてプラモが大好きになれます。派手な動物ならまだしも、たいていの動物は少ない色数で塗れますので、用意する塗料もコンパクトで済みますよ。シタデルカラーを揃えながら動物を塗っていくのもオススメです。最高の造形と最高の塗料が生み出す楽しいプラモ体験を、あなたもぜひ楽しんでください!!

▲ハシビロコウもバシリカヌム・グレイで塗っているよ!! フミテシ動物園に次は何が来るのか!? お楽しみに
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フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。

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