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『紅の豚』のワンシーンを最高の仕立てで切り取ったジオラマのプラモデル。

 ハコを開けた瞬間に、もう一個をネットで注文しました。それくらい「良さ」がズバッと目に飛び込んでくるプラモデルです。そもそもさ、全部のパーツがひとつの袋に入っているとうれしいよねプラモ……。輸送中のパーツの破損や工場でのランナー入れ忘れを防ぐためにひとつひとつのランナーが個包装になっているプラモが多い世の中で、箱開けて袋一枚バーンと破れば全部にご対面できるこの感じ。いそいそと組みたい気持ちにマッチしていて、オレは好きです。みんなもどんな包装がいいのか、声を上げていいんだぜ……。

 パーツは4色。どれも落ち着いた色合いで、組むだけでも優しい情景が手に入るのが容易に想像できます。造形がめっちゃうまい海洋堂と金型作りがめっちゃうまいファインモールドという会社がタッグを組んだこのアイテム。ポルコ・ロッソが隠れビーチで仕事の依頼を受けるシーンがそのまま立体になっています。

 パッケージの完成見本はファインモールドの社長、鈴木さんが自分で組んで塗ったものなんだとか。プラモデルメーカーの社長が自分の会社の製品をちゃんと完成させて「君にもできるぞ!」っていうことをちゃんと見せてくれるの、素敵なことです。世の中には「これ、メーカーの人は本当に組んだことあるの?」ってプラモもあるからさ……。

 今日はこのキットをここまで紹介しておしまい。だって、褒めたいところが10個も20個もある。だからこのキットを私は何回も褒めようと思います。あなたも必ず買ってください。まだプラモデルを組んだことがない人にも、接着剤を使ったことがない人にも、これから塗装を楽しんでみたい人にも、全方位からオススメできます。自分で買ってもよし、誰かにプレゼントしてもよし。本当にプラモデルの可能性が詰まりに詰まった、最高のアイテムです。みなさんも、ぜひ。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

 

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