
子供の頃、少ないお小遣いで何かプラモデルが欲しいなあと模型屋をウロウロしてる時に購入した記憶……それが1/700のヒコーキプラモ。当時はウォーターラインのオマケ的なイメージが強かったですが、艦載機のみをセットして販売されてたキットは今でも現役。中には裏面に前線飛行場のイラストが描かれるものもあり、ワンパーツで成型されたゼロ戦とかをそこに置いて簡易ジオラマ的な事をして楽しんでましたねー。
そんな記憶がふっと浮かんできて「チマチマした1/700のヒコーキプラモで遊んでみたいなー」と思い買ってきました! それが今回ご紹介する「ピットロード 1/700海上自衛隊哨戒機セット」です。

ピットロードはこのスケールのヒコーキプラモをたくさん出してますが、大型機がラインナップされているのが嬉しいところ。いや、大型機っていっても1/700だから手のひらサイズには変わりはないんですけど!


このセットは海上自衛隊が運用している対潜哨戒機、P-1とP-3Cオライオンがセットで入っており、このキットで2機ずつ作れる仕様となっております。P-1は2013年から運用が開始されている国産の最新型哨戒機で、P-3Cは旅客機ロッキードエレクトラを原型とし、1962年から20か国以上で未だに運用されてるベストセラー哨戒機。


まあなんだ、失礼かもしれないけど1/700のヒコーキっていうと前述したように「ウォーターラインシリーズのオマケ」的なイメージが強いんですが、勿論このキットに入ってる機体は空母に積めるような機体じゃありません。つまり「ウォーターラインシリーズに合わせた1/700の航空機プラモデル」であり、けっしてオマケじゃない。機体が大柄なこともありますが、全面に施されたスジボリはスライド金型をも多用してパッキパキであります。P-1のエンジンの開口部もスライド金型で穴開いてるし、微妙な楕円もきっちり再現されています。翼も削り込み不要なぐらいに薄く成型されています。

僕らが子供の頃では、野太いピンが2本付き出してただけの記憶しかないランディングギアも、別パーツ化されててすごく立体的。いや、繰り返しになっちゃうけど、機体が大柄だからこそ出来るパーツ構成ではあるんですけどね! でもピンセット必須な極小パーツですよコレ。

まあ、すぐといっても極小スケール故に目立ちやすいパーティングラインを消したり、極小のハープーンミサイルや91式空対艦誘導弾を震える手で接着したりと組み立ての手応えは充分であります。オライオンの尾翼の微妙な上反角がピタっと決まったりするのはすごく気持ちいいぞ!

自衛隊の最新鋭哨戒機だってプラモになっちゃえばこうして飛ばして楽しめるわけです。いやあ、ピットロードの1/700ヒコーキモケイは気になってたのでやっと中身の確認が出来てよかった。ホビーショーの展示などで現物を見た事があるとはいえ、実際に手に取ってニッパーを入れてみるまでわかんない感動ってものはあるもんですね。買ってよかったぜ。他にも色々ラインナップされてるのでまた買ってみるかー!

ブンドド中にピンセットで摘まんでいたのは機体下面から飛び出した謎の棒だったんですが、最初アンテナかなースケール的に限界があるから太さはしょうがないか! と思ってたんですけど実際は「尻もち防止のスタンド」なのでした。こういう設計は嬉しいよねー! めちゃくちゃ良いプラモなので、みんなも買って組みましょう! それでは〜。