
先日京都のボークスに展示されていた「造形村 1/72 ホルテン」を見て一目惚れ。その場でゲットしたのでした。そして家に帰って箱を開けてみると……。

もう、マジでびっくりしました。確かに箱には大きく「1/72 & 1/144」って書いてある!! でもね、僕みたいに気が付いてない人、いると思います! 1/72のキットも凄いのですが、まさかの不意打ちを喰らってしまったので、完全に俺のハートは「1/144 ホルテン」にロックオンされてしまいました。だって、こんな最高にかっこいい飛行機がランナー1枚(クリアーキャノピー除く)で完成するんですよ。しかもランナーの中で外観はほぼできてる。ドリームキットですよ、これは!

ホルテンという飛行機は、ドイツ軍が第二次世界大戦末期に開発したジェットエンジン搭載の全翼型戦闘爆撃機。ブーメランのような形をしていて、現代のB-2爆撃機のような形状を先取りしています。こんなの飛行機が80年前に本当にいたの? と思うじゃないですか? いたんですよ……。今はアメリカの国立航空宇宙博物館に胴体部分が保管されています。構造的にもレーダー波を反射しにくく、さらに塗装には炭素粉を使用してステルス性も高められていた……なんて話もあるそうです。レシプロ有尾翼機全盛の第二次世界大戦において、こんなぶっ飛んだ飛行機を開発しているんだからドイツ軍はすごいっすね。

キットは未完の試作機「Ho IX V3」をベースに、実戦投入時の完成形を想定してキット化されたもの。なぜこのプラモに1/144スケールがセットされているのかというと、これだけ面白い飛行機のデザインや外観をまず手早く知ってほしいという思いから。
同梱されている1/72スケールキットは、同社で発売されている1/32、1/48(全スケールでホルテンがあるのもやばい。ホルテン祭り)のキット構成を踏襲し、小サイズながらも内部フレームなども楽しめる仕様となっています。そうなると形になるまで結構な時間が必要ですよね。またスケールが違くても形が同じものをいちど組んでいると、明らかに組み立てるスピードや精度は上がります。だってもう形を知っているのですから。「造形村 1/144 ホルテン」は、ウォーミングアップもできて、かっこいい立体物も手に入れることができるすごい飛行機模型なのです。


1/144スケールは、完成後に1/72 スケールキットからちょっと離しておけば、遠近感を活かした空の情景を作り出せます。そんな情景遊びもハイクオリティなキットで楽しめるのです。ぜひお近くのボークスショールームに行った際には、現物を手に取って見て下さい。レジに直行したくなること間違いなしです。俺も組んで、好きな色に塗っちゃうぜ!! またね〜〜。