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プラモのシメに「自家用」デカール/ 即興でカフェの主人のスピットファイアを作る!

 細かいところを塗るには細い筆を使う。だったら大きな面を塗るには大きい筆を使っても良いんじゃないか。その方が塗装の時間も早くなる。そう思って仕事の帰り道に画材屋に寄って、割りとデカめの筆を買ってきました。

 ところが使ってみると毛が柔らかすぎたのか、ピターっと平面を塗るにはちょっと不向き。しかし、一度で塗れる面積はさすがに大きい。なので、思い切って筆を立ててタッチを生かすようにバサバサバサバサバサ……と翼の表面をかするくらいのアプローチで全体を塗装してみたら、荒々しいタッチが誕生してかなり楽しい。

 こうなると、あとはいろいろな色を重ねていく方法がよさそう。それに、リズムよく塗っていくとより楽しめそう。同系色でまとめれば変な仕上がりにはならないだろうと、色の選択に注意しながら何回か繰り返すと良い感じにまとまってきました。

 仕上がりはまるでジーンズのような質感。土砂降りの雨のようだとか、ガラスの瓶のようだといった、ジーンズの色落ちを評価する詩的な言葉がかつてあったことを思い出しました。私のスピットファイアはマダラ模様になった部分が所々あり、土砂降りの雨という例えがピッタリだと思います。

 余っているデカールを机の上に広げたときに、マイクロエースのマツダT2000に入っていたデカールに衝撃を受けました。「自家用」って。これを貼ってしまえば何でも自家用になってしまいます。GentlmanWheelsのFOREST CAFEのデカールと組み合わせて、カフェの主人の所有物にしてしまいました。かっこいい文字とマークが並んだデカールはありとあらゆるプラモをかっこよくしてくれます。そして「自家用」でどこか親しみのある仕上がりに。

 塗装はランダム、デカールはあちこちからの借り物。完全に勢い任せで作ったスピットファイアですが、その思い切りの良さのおかげか、いつもよりもかっこよくできた気がします。

クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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