手のひら戦車模型のイケてるブランド・ルビコンモデルズが世界中で使われるベストセラー戦車をプラモ化!/「1/56スケール ソ連軍 T-55/T-55A」

▲世界中に送り出されたベストセラー戦車をサクッと楽しめるスペシャルプラモをご紹介です
▲パッケージはT-55の母国ロシアではなく、ベトナム軍だ!!

 第二次大戦中のベストセラー戦車といえばアメリカのM4シャーマンとソビエトのT-34! そのT-34の直系でもあり、戦後のベストセラー戦車としてあらゆる戦場に顔を出す戦車といえば「T-54/55」です。大戦後半になり、中戦車として優れていたT-34の継続車輛を作るべさとなった時に完成したのがT-44。しかしドイツとの戦争には間に合わず、戦後もすぐに陳腐化する事は目に見えていたのでT-44をベースに更に改良を重ねたのがT-54なのです。

 すごく雑に言うとT-54とT-55は大体一緒(怒られるぞ!)。初期のT-54なんかは砲塔の形状が随分違うんですが、見慣れたお椀型の砲塔になってからは中国でのライセンス生産も含めて10万輌という恐ろしい数が生産されてます。増加装甲を付けたり主砲を乗せ換えたりと、半世紀以上経った今でも諸外国では主力戦車として配備されてるレジェンド級の戦車なのであります。

▲ルビコンモデルズの中ではボリュームがある感じがします

 さて、そんな車輛ですから1/35スケールの戦車模型なんかは様々なメーカーから発売されてます。今度ライフィールドモデルから新作が出るってさ……模型メーカーはどれだけT-55が好きなんだ……。そんな中で最近第二次世界大戦以降の車輛の製品化を進めるルビコンモデルズも、1/56スケールでT-54とT-55のキットを新規で発売したのです。すっかりUH-1の影に隠れちゃってるけどこれも新作なんだぜ!?

▲既に足が生えてる!!
▲キレッキレだぜ!!

 箱を開けると気持ちよく一体化された足回りが。これは美しい。エンジンデッキのメッシュもシャープに抜けてる!!

▲お椀が二つ!!

 T-55って生産数がベラボーに多いから細かなバリエーションがあるんですよねー。ハッチ周りの微妙な違いを再現する為に砲塔が二つ入ってます。とはいえ毎度おなじみルビコンルールで取り換えて遊ぶとかそういう事は出来ません! 念のため。

▲ルビコンといえば一体の履帯……ではないぞ! 部分分割のプラ製履帯になってる〜〜〜

 元々ゲームのコマとして設計されてた過去のルビコンモデルズの戦車模型は、足回りが見事な一体成型だったりしていたのが特徴でした。しかしこのT-54/55は、所謂プラ製の部分連結式で設計されてますねー。履帯幅が広いからディテールが良く見えるので嬉しい配慮かも。ディテールや履帯のたるみ感も素晴らしく表現されています。

▲うーんお手頃! 完成後の塊感も気持ちヨシ!!

 サクサクと組めるのはルビコンモデルズならでは。足回りの組み立てが若干手間がかかるようになったとはいえ、このハイディテールの模型が半日かからず組み上がるのが嬉しい。サイズも本当にお手頃で、このあとどんどん大柄になっていく現用戦車をコレクションするには有難いもんです。最初に触れたようにT-54/55はめっちゃバリエーションが多いので今後のキット展開も楽しみですねー! ぜひルビコンモデルのT-54/55を作ってください!

<a href="/author/ammonaitoh/">内藤あんも</a>
内藤あんも

1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。