

なんだこれ!というわけでいきなり枠外戦のお届けです。これはランナーの一部に設けられた治具を使って、キャタピラの自然なカーブを生み出すという、タミヤのミリタリーミニチュア1/48ヘッツァーの組み立ての一場面です。
こういうトリッキーなことをバシッと決めさせてくれるのはタミヤならではの特長かもしれません。精度が良すぎて本当に気持ちが良い。部分分割履帯と呼ばれる、ところどころでバラバラになっているキャタピラを組み立てる作業を成功させようというタミヤの気概を感じます。

重厚感を与える役割のダイキャストシャーシはずっしり重く、それでいてプラスチックとの素材の対比が面白い。無骨な塊をコアに精密なパーツが合わさって完成に向かっていくのが楽しい。それにヘッツァーは転輪の数が少ないのでサクサク進んでいきます。
この、「組み立て始めでもなく、完成しているわけでもない状態」が結構好きなんですよね。ドラクエでいうとベギラマを覚えたぐらいというか。旅慣れてきたけど、終わりはまだまだ先、プラモデルにおけるベギラマ期はパーツたちがまだ全体を構成するに至っていない、個々のパーツが集まっている有様を観察するのが非常に楽しいです。

完成したヘッツァーの姿は異形の一言。なんてったって、中心ではなく右側にレイアウトされた砲身がユニークだし、さらに斜めの装甲が個性に拍車をかけます。ヘッツァーは小型の戦車なので、プラモデルになるとさらに小さい。いや、完成品が小さいから「あ、この戦車は小さいんだな」と感じたというのが、正直な感想です。
完成品が小さければ実物も小さいという理解の接続とは別に、治具を使ってキャタピラを作るとかそういう「プラモデルだからこその面白さ」に出会うこともあったりします。ヘッツァーを組み立てることで、プラモを作ると実車の面白さと、プラモデルの面白さの2つを知ることができるんだな、と改めて気づくことができました。