作りながらうすうす気が付いてはいたのですが、バイク模型ってやたら繊細でなおかつ自立しないんですよ。いやスタンドは付いているんですけどもね。ちょっとした地震やアクシデント(家には元気な2歳児と6歳児がいます)が日常茶飯事の我が家。頑張って作った最高にかっこいいドゥカティ916が何かの拍子に転がり落ちる。パーツが割れてもげる。修復を試みる時間もモチベーションもなく、ため息を付きながらそっとゴミ箱に捨てる。もうアタイ恋はしない。二度とプラモデルなんか作らない。そういう悲しいビジョンが毎晩脳内を駆け巡ってちっとも安眠できません。
実際には毎日8時間近く寝ているので睡眠は足りすぎているのですが、それはそうと出来上がったバイク模型はどうにかしたい。思い悩んでいたところIKEA港北店で少し奥行きのある額縁「VÄSTANHED ヴェスタンヘド 20×25 cm」をゲットしたのでした。
https://www.ikea.com/jp/ja/p/vaestanhed-frame-white-90479214/
突然の図解で恐縮ですが、ヴェスタンヘド額縁、こういう構造になっています。スペーサーの入れ方次第で透明カバーを前に出したり奥に引っ込めたりできるのですが、今回は裏板とカバーガラスごとバイクを固定してしまうことにします。裏からネジでバイクを支えるということにしたので、穴あけ加工をすることにしました。
バイクのデザイン画はだいだい左サイドを見せるようにして描くといいます(つまり絵の中でフロントが左を向く)これはチェーンラインと排気管の取り回しを見せるためと聞きました。916は片持ちスイングアームを採用しているということもあって、どちらが見どころかは悩ましいんですが、一応その文法に則って左側を見せることにします。
……というのはただの余談で、前後のバランスとネジを差し込める深さがあるところを考えたらクランクケース右側に穴を開けるのが一番楽なのでそうしました。アタイもう一生右側は見ない。
せっかく額縁になっているので何か絵を挟みます。写真にしようか、とか鏡を挟んでみようか、とかいろいろ迷ったのですが組み立て説明書を切り抜いて貼ることにしました。一番好きな絵はどこかな……と探してエンジンの組み立てパートを横向きに使うことに。タミヤの説明書っていいですよねえ。
できました!どこに置いても落ちそうで不安なバイク模型でしたが、額装して壁にかけることで安心して眺められるようになるのが不思議です。何ならちょっとした「作品」に見えてきます。バイクに限らず車、ガンダム、飛行機、なんでも額の裏からネジで止めてしまえばそれでヨシ!壁プラモ、おすすめです。