

接着剤も塗装もなしでカーモデルが組めるよ!という楽プラシリーズのコンセプトにものすごくマッチしたクルマ、JB64ジムニーが1/24で発売されました。このツヤありのキネティックイエロー、自分で朝食してテロテロに塗装しようと思ったら大変ですよ。最初からプラスチックに色が付いていることの恩恵を存分に受けましょう。
1/32スケールでもたいへんいい感じでしたが、やはり日本におけるカーモデルの標準的なスケールでドンと存在感のある1/24スケールのサイズ感というのはいい感じ。ボディサイズに対する彫刻の塩梅も見慣れた感触なのが効いているのでしょう。パタパタ折り畳むだけで完成する室内の彫刻もスケールが1/24になればぐっと実感を増します。

そしてアオシマのカーモデルを作るたびに嬉しいのがストップランプやウインカーに色が付いていることです。ただ透明のパーツに自分で色を付けるというのはけっこう大変ですが、メッキパーツの土台に色付きのクリアーパーツを重ねてボディにバコンとハメるとキラキラ輝く灯火類が誰にでも手に入る。素敵なことです。

1/32モデルではツルツルだったシャーシ裏面もゴキゲンの立体感。かといってパーツ数が多いわけでもなく、手軽に実物らしさを感じられるラインというのがどのへんにあるのかしっかり考えて設計されています。
惜しむらくは金属シャフトで繋がれたリアタイヤは軽快に転がるのに、前輪がポリパーツによる接続なので手転がしで遊ぼうとするとタイヤがスルッと外れてしまうこと。オトナ向けのディスプレイモデルなんだから転がさなくてもいいでしょう……という声もありましょうが、息子が完成品を見つけて掴んで走らせようとするたびに「あれ、転がらない」という寂しそうな顔をするのがなんとも心苦しい(後輪がよく転がるだけになおさら!)。もちろんステアリング機構を導入したこととトレードオフなんでしょうけど、「ステアリング機構を省略して転がし走行が楽しめる組み方」を考えるのも手だなぁ……と思っています。こんどやってみよう。

カーモデルにおいて新規金型でファミリーカーが発売されるというのは非常に貴重な機会です。ラグジュアリーだったりすごくスピードが出たりするクルマだけでなく、街でフツウに見かける自動車が気軽に組めるのはとてもいいこと。プラモデルを日常的に楽しんでいる人だけでなく、「実車を持っているからそのミニチュアをリビングに置いておきたい」みたいなユーザーもおそらくたくさんいることでしょう。

先日ニュースになった通り、5ドアのジムニーノマドは国内販売決定の瞬間から受注停止という猛烈な人気を博しています。JB64発売当時よりも盛り上がっているのでは……と思わせるこの事態に、プラモデルの世界からもなにかレスポンスがあるとするなら、おそらくこの楽プラなのではないかと私は睨んでいます。そんじゃ、また。