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シンプルな外見と繊細な内部構造のギャップを楽しむプラモデル!!「エアフィックスのワイルドキャット」を組んでみた。

▲エアフィックスお馴染みの敵機が火を噴いてるパッケージ

 F4Fワイルドキャットという戦闘機はなんとなく「ゼロ戦に空中格闘戦で負けてる機体ね!」みたいな印象があるんですが、実際はヒジョーに優秀な戦闘機。勿論後続のヘルキャットやコルセアに比べると、緒戦に苦労した機体ではあります。しかし対ゼロ戦の戦術を生み出し、米海軍が日本機に対して優位に立つためのノウハウを勉強していった機体がワイルドキャットなのです。米軍機らしい重装甲で被弾してもやられにくく、生産性を考慮した機体構造で大戦初期から中盤まで米海軍の主力艦上戦闘機として活躍しました。

▲シンプルな機体だけど意外とパーツ数が多いね!

 エアフィックスの「1/72 F4F-4 ワイルドキャット」は、2015年製の比較的新しいキット。新規パーツを加えてイギリス海軍仕様のマートレットMk.IVや、塗料セット版、ゼロ戦とのセット版が出たりしています。今回取り上げたのは初版のキットのデカール替えとなります。上面ブルーグレー、下面ライトグレーのシンプルな塗装パターンがいいぞ!

▲強弱を付けられた外板表現や足回りの繊細なパーツとか、眺めてるとうっとりします

 さすが最近のエアフィックスのキットだけあってディテールも良好、組み立ても難易度はそこまで高くないですね! 説明書通り組んでいくんですが、やっぱりワクワクしちゃうのは足回りです!

▲複雑だけどカッチリ組めるぞ!
▲コクピットとの内壁に取り付けられるのでこの段階がとてもメカメカしくて好き

 ワイルドキャットの主脚は胴体側面に引き込まれる構造となっており、大口径エンジンのボリュームと相まって結構中身が覗ける構造となっております。その複雑な足回りを再現する為にパズルのように組み立てていくのが楽しいのだ……!!  隙間フェチや内部構造チラ見せが好きな人にはたまんないやつですね。しかしエアフィックスのワイルドキャットはそれだけではないのである!!

▲そう、主翼が畳めるのだ!!

 艦載機は狭い空母にたくさん積み込みたいので、翼が畳める構造になっている機体が多いです。ワイルドキャットも例外ではありません(とはいえ生産途中から折り畳み式になったんだけどね)。このキットは主翼パーツが二種類入っており、通常の展開時と複雑に折りたたまれた格納時のどちらかを選ぶ事が出来るのだ! いやこれめっちゃ楽しいですね……どっちで作るかすごく悩むやつだ……。

▲キャノピーOPEN!!

 しかもキャノピーも2分割された開パーツも入っており、色んなシーンが再現出来ます。格納庫でズラリと並んでいるところ、出撃前に翼を展開するところなど、どう作ろうか悩むのが楽しいキットなのです! とりあえず模型映えするように片方展開、反対は折り畳みというカタチで組んでみましたがコレもありだなー。すごく面白なキットなのでオススメですよー!

内藤あんものプロフィール

内藤あんも

1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。

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