花金プラモの記事でタミヤの1/700 鬼怒を作ったら、あまりに楽しいプラモだったので週末で塗装したくなりました。限られた時間でフネモケイを完成させたいと思うと、最大の塗り分け箇所「甲板」が立ちはだかります。でもこの塗り分けをハイスピードで駆け抜ける方法が、すでにnippperの中にあったのです! それが「染め塗り」です。シタデルカラーの染め塗り専用塗料「コントラスト」を使えば30分で塗り分けが終わりました。
シタデルカラーコントラストは、無臭で水と筆があれば塗装が楽しめる上にバシャバシャと塗るだけで薄い塗膜で模型が染め上がります。これを染め塗りと呼んでいるのですが、この技法が艦船模型には本当にぴったり。
染め塗りは本当に薄い塗膜で染め上がるので、艦船模型のような細かなディテールの模型に相性が良いです。またコントラストは塗るだけでディテールの凹凸に応じて自然なグラデーションとなるので、染めた後も単調にならず雰囲気が出ます。
日本の船はリノリウムや木などを甲板に使用していました。リノリウムは赤茶のような色です。それにぴったりなのが「グリフハウンド・オレンジ」。これをさっと塗るだけです。さらにコントラストはタミヤアクリル溶剤で拭き取ることができるので、はみ出しても簡単に修正できます。
細かいディテールのはみ出しなんて修正できるの!? できるんです!! ガイアノーツのフィニッシュマスター極細Rはフィギュアの目の塗装の修正や細かなデカール貼りなどに使用されるツール。これがフネモケイでも超活躍します。細かなディテールのはみ出しもピンポイントで狙えます。タミヤアクリル溶剤を染み込ませて、レッツチャレンジ!!
コントラストは塗膜の強さはそれほど強くないので、ひと擦りで簡単に修正できます。もし甲板の塗料も拭ってしまった場合は、再度染め直せば問題無しです!!
これまで僕も小さく切ったマスキングテープを何枚も貼って、マスキングした後にエアブラシで塗装していました。これはめちゃくちゃ正攻法で、超きれいなリノリウム甲板になります。しかし結構な時間を要します。
あなたが週末モデリングとか限られた時間で製作する時、サクッとしかもいい感じにリノリウムを塗り分けたいな~と思ったら、ぜひこの記事を思い出してください。そして、シタデルカラーコントラストの「グリフハウンド・オレンジ」で、ぜひ染めてください!! それでは、またね~。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)