水性塗料でプラモが塗りたい! 「シタデル4色で綴る筆塗り航海日誌」お届けします。

▲艦船模型の塗装指示。TSとかXFとかが色指示なんですが、とっても色数が少ないですよね〜。これは筆塗りチャンス!!!

 「水性塗料で模型の塗装を楽しんで行こうよ!」と、フミテシが実際に使っている水性塗料のノウハウをどんどん出していく本企画「水性塗料でプラモが塗りたい!」。今の水性塗料は昔とは比べ物にならないほど性能も上がっていますので、この記事を読んでどんどんチャレンジしてみてください!

 今回は艦船模型を、英国生まれの水性塗料「シタデルカラー」を使って筆塗りしてみましょう。マスキングも無しです。使う色は「4色」!!その結果がこちらです。

▲日本の軍艦の船体は主にグレー! 目立つところだけ塗装すればいい感じになる!

 船体のグレーは成型色を活かし、甲板、煙突の黒、そして結構艦船模型のアクセントになる「白」、そしてシタデルカラーのシェイドを選択して筆塗りで全部塗ってみました。シェイドは全体にかけるとくどくなるかな〜と思いましてある場所にピンポイントで使っています。

 シタデルカラーは、「ほぼ無臭」、「水だけで濃度コントロールが可能」「水だけで筆の洗浄もできる」と準備とお片付けが最高に楽なのも特徴です。それではその様子をご覧ください!

▲プレミアムトップコートの半光沢は塗装後にお好みで。僕は結局使いませんでした。タミヤのグレーの質感がそのままですごくカッコ良かったので

 2021年1月16日(土)

 航海に先立ち、シタデルカラーは左から白の「レイスボーン」、黒の「アバドンブラック」、茶の「モーンファングブラウン」、黒のシェイド「ナルンオイル」を詰め込んだ。プレミアムトップコートの半光沢。これのしっとり半ツヤ感はマジでグッとくる。今回は使わなかったが、やっぱりお守りに最適だ。

▲パーツをカットするのは我慢よ〜〜

 いざ大海原へ!! 甲板は艦船模型最大のキャンバス。色数が少ない艦船模型はここを塗ってあげるだけでも見映えがとても良くなる。そして塗装にはランナーを最大限活用!ランナーの中におさまっている限りパーツは逃げない。ランナーを持ち手に、ランナーを櫂に!

▲俺が甲板のリノリウム色に?ウォーハンマーの凶暴な獣の色なんだぜ〜〜

  隠蔽力の化け物で、容器の“赤いリボン”が特徴のシタデルカラーのレッドリボン軍「ベース」は、航海を導いてくれる強力な味方。そのベースのモーンファングブラウンはまさにリノリウム色。英国のファンタジー作品に登場する獣をイメージした色がリノリウム色になるなんてね。

▲筆先を水につける。波紋がちょ〜んとなるくらいで良いです。波紋疾走するほど筆先をつけると塗料が薄まりすぎちゃうぞ

 蓋を閉じてよく降るだけでシタデルカラーは綺麗に混ざる。蓋を開け、ベロ状の突起から少量塗料をとり、マグカッカップなどに入れた水に筆先をチョンとするだけで塗装の準備は完了。これだけで良いのだ

▲筆を進めますよ〜。厚塗りになった部分があっても慌てない慌てない

 構造物を避けて筆を進める!はみ出しても後で直せるので、ズンズン筆を進める。色を乗せすぎたり、薄くしすぎて弾かれ気味になっても焦らず、じっくり乾くまで待つ。乾いたら周囲と馴染ませるように塗り重ねよう。乾く前の塗料をいじるとぐちゃぐちゃになる。

▲10分で塗装終了!

 甲板を塗り上げた!リノリウムだ。シタデルカラーの伸びの良さと発色の良さで10分程で塗ることができた。

▲ツマヨウジで甲板をお掃除

 塗料がはみ出てしまった部分は、ツマヨウジの先でコリコリして綺麗にした。塗料を塗りきれてない部分もこの時発見し、筆で塗りたした。

▲うす〜く塗るだけで効果抜群!

 リノリウム色に塗り上げた甲板をさらに渋くするために積み込んだのが、シタデルカラーでスミ入れなどに使用されるシェイドだ。シャバシャバの液体で、これをよく振って混ぜたものを、甲板にうす〜く塗り広げていく。リノリウム色がグッと締まりかっこよさが増す。さらに筆ムラも隠してくれる。

▲塗料溜まりができないようにしっかりと伸ばしてあげるのがコツです!塗料が溜まったまま乾くとシミになるぞ〜

 甲板を洗うように、薄くナルンオイルを伸ばした。これだけで甲板の色味がカッコよくなる。同じ箇所を何度もいじったりしないこと、塗料が溜まった部分はしっかりと伸ばす、もしくは筆先で吸い取るなどするとさらに綺麗に仕上がる。

▲間も無く船!!

 甲板を塗り分けるだけで、一気に船らしくなった。もうここまで来れば航海に怖いものはない。残りのチャームポイントを筆で塗り上げてどんどん組み立ててしまおう。

▲持っているだけで最高に幸せになる「黒」。アバドンブラック

 甲板の次に目立つのは「煙突の黒」。艦船模型のグレーの中に入るアクセントカラー。これはシタデルカラーの中でも超信頼できる黒、アバドンブラックに登場してもらった。様々な模型に使えるこの「黒」は一本あるだけで塗装が超快適になる。特に黒を省スペースにさっと塗るシーンの時は大活躍間違いなし。

▲こちらもランナーを持ち手にバンバン塗りますよ

 甲板よりも小さい煙突のパーツ。でもランナーに付いたままで塗れば安心。塗装図をみながら黒で塗る部分にアバドンブラックを乗せていく。

▲白はピンポイントのアクセントになるぞ!

 白い布で覆われたりしているもの。このような場所には「白」が指定される。このしろが艦船模型のグレーや黒、赤のなかに入るととってもアクセントになる。塗る箇所は少ないが「白」は良い仕事をするのだ。シタデルカラーのレイスボーンという白を使う。ウォームホワイトのような色だ

これで筆塗り部分は全てコンプリート。あとはパーツを組み上げるだけ!航海も無事に終わりそうだ。

▲完成だ〜〜〜

 実に良い航海だった。シタデルカラーのなめらかさが甲板の上を駆け抜ける。細かい突起物を避けながら筆を進める様はまるで迷路を楽しむかのよう。塗り分けポイントを見つけて、そこをピンポイントに塗りつぶしていく。ほぼグレーだったものに命が宿り「船」になる。そして航海は一度で終わらない。新しい「色」を見つけたら、また塗りたすことができる。艦載機も色が欲しいとじっとみている。次の航海のお楽しみだ。机上の阿武隈を見ながら軽く一杯やってから眠ることとする。今日もよく眠れそうだ。

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フミテシ
@neofumiteshi

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。