その見た目から非公式ですが「ガンタンク」とも呼ばれ愛されている陸上自衛隊の「87式自走高射機関砲」が、ピットロードの1/144 SGKシリーズに登場です。このシリーズは10式や16式など多数の陸上自衛隊車両がラインナップされていて、コレクション性抜群なのです。
1/144スケールでも存在感が出るように、各車両の特徴的なディテールは味濃い目の彫刻になっています。完成後はなんだかめちゃくちゃ強そうに見えます。つまり、かっこいいプラモデルなのです。
ミニスケールの戦車模型の面白い所のひとつは、各社が思い切ったパーツ分割をしてくるところ。足回りが一体成型になっていたり、砲塔ができてたりと小さいからこそ思いきれているパーツが目を喜ばせてくれます。またそういったパーツは、組み立て工程も簡略化してくれるので、プラモがサクッと完成する要因にもなっています。
このシリーズは、ひと箱に複数の車輛が入っているのが特徴です。87式自走高射機関砲が3両入っています。これを買えばちょっとした部隊になってしまいますね。組んでみたらひとつ25分で組むことができました。
こういった特異なスタイルの車輛を、少ないパーツ数でパパっと組んで楽しめるなんて本当に最高です。各パーツの味濃い目のパーツのおかげで1/144スケールという指で摘まめるサイズでも、とっても存在感あるプラモになっています。1/144スケールで立体化されていますし、せっかくなのでガンプラと並べて実機とSFメカのサイズ対比などもぜひ楽しんでみてください。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)