ずっと欲しかったプラモを作って震えた夜/「タミヤ 1/35 センチュリオンMK.III」

▲遂に君に出会えたんだ!! そして刺身が最高過ぎて、組んでいる途中からマジで泣きました

 このプラモの箱絵は間違いなくタミヤのプラモの歴史の中でも傑作中の傑作だと僕は思っています。それが「1/35 イギリス戦車 センチュリオンMk.III」。数々の名作イラストを生み出した高荷義之氏に描かれたものです。キットはスーパーレジェンドプラモですが、たま~に再販されたりしていました。

▲カッコイイ以外の言葉は野暮ってもんです。最高

キットは、現在タミヤの戦車模型のメインシリーズ「タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュア」の前身と言えるもの。1971年2月に発売されました。その時は、この高荷氏の箱絵ではなく、上の写真の箱絵の側面に描かれている島村英二氏の物がメインとして使用されています(高荷版1973年3月発売)。僕はこの高荷氏のイラスト版の1/35 センチュリオンがずっと欲しくて、今回たまたま入った模型店でゲットすることができたんです。嬉しくて速攻作りました。そうしたら、あまりの完成度にびっくり!! 究極の箱には最高のプラモが入っていたんです。

▲どうです? このパーツの綺麗さ。1971年って、俺よりひと回りも先輩!!
▲車体とシャーシも大きな1パーツ成型なので、すぐ形になります
▲1パーツの中に刻めるだけディテールを刻んでやるぜ!! って気合が感じられます
▲岡本太郎かな!? キャンパスカバーのシワが爆発しています!!! すげ~~~

 ランナーの中は迫力あるパーツのオンパレード。うまみの深さが半端ないです。足回りも凄く凝った構成で、組み上がった時のまとまり感が最高です。

▲センチュリオンの足周りってこんなにごついのか! って感動しますよ

現在センチュリオンは様々なメーカーから発売されており、どれもアニキなこだわりが入りまくった傑作が多いです。そのため、足周りとかのパーツ分割が細かすぎて手が止まっちゃうということもあったりします(僕です)。そんな経験をして、このタミヤのセンチュリオンを組むと、この構成とパーツ数でこんなにナイスな見映えになるんだったら、みんなこれでいいじゃない!! って心の中で叫んでしまいました。

▲めちゃくちゃ良いでしょ!! サイドスカートはいつでも脱着可能なので、好きなお姿にできます。塗装する時にも嬉しいですね~
▲全体のディテールのメリハリがマジですごいので、精密感と言うよりもフィギュア的なカッコ良さがこのセンチュリオンにはあります

 あまりのカッコ良さに、組み上がった時にガッツポーズ。組みにくい所も無いですし、流し込み接着剤でバシバシ組み上がって行きます。こんなにすごいプラモだったのかと、またひとつ最高の出会いができました。完成後、最高の箱絵と目の前にあるセンチュリオンMk.IIIを見ながら飲むビールは格別だったのでした。そして、ビールを飲みながら実車解説を読んでいると……。

▲え? 朝鮮戦争でイギリス軍同士の戦車でやりあっているの!?

 『機動戦士ガンダム0083』のザクとドム・トローペンじゃないですが、朝鮮戦争では共産軍側に捕獲されたイギリス戦車 クロムウェルとセンチュリオンがやり合ったみたいです。タミヤのプラモでできる組み合わせじゃないですか!!

▲手前がクロムウェル。奥がセンチュリオン。この体格差のバトル……

11月には最新作「イギリス軍 巡航戦車 コメット」が発売となります。タミヤの英国戦車は傑作プラモだらけ。センチュリオンもその礎を作ってきたプラモのひとつであり、後輩にバトンを渡した傑作なのだと、今回作って分かりました。手を動かして体感するプラモの温故知新なのでした。

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フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。