発売前のタミヤ製ヘルキャットとKV-2を見に行った話

 そうだ、静岡行こう。1回目の記事はこれを読んでほしい。今回はツインメッセ静岡で開催されたクリスマスフェスタのタミヤブースで見たこと聞いたことを書きたい。ブースそのものは静岡ホビーショーほどの規模ではなかったけど、やっぱり決まったフォーマットの什器があってそこに新製品が展示されているという佇まいそのものがアツい。テンション上がりますね。

 こちらは来年1月8日頃はつばいの1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.376 アメリカ駆逐戦車 M18 ヘルキャット。戦車に興味がないと「うーん、オリーブ色したアメリカの戦車っすねえ〜」という雰囲気にしか見えないのですが、この格好で大砲がめちゃくちゃ強くて時速80km以上のスピードが出てWWII最速の鬼戦車だということを知ると俄然作りたくなってきます。
 なによりも防盾(大砲の根っこのところ)のカバーがまるで布!プラスチックなのに布にしか見えん。すごい。そして手前にスラッとしたポーズで立っている地図アニキがいいです。いまのうちに予約して、お屠蘇気分で来年の正月はスタートダッシュをキメちゃいましょう。

 さて、こっちは今年のクリスマスに発売されるプラモ……じゃなくてRCタンク「1/16RC イギリス戦車 センチュリオンMk.III フルオペレーションセット (プロポ付)」です。全長50cmくらいあってめっぽうデカい。定価121,000円とめっぽう高価。でも無線で操縦できてゴインゴイン動くしエンジン音や発砲音は出るし大砲を発射するアクションとLEDの閃光までシンクロしちゃうというすごいアイテムなのだ。

 さて、プラモじゃないけどセンチュリオンをピックアップした理由がこのパーツ。防盾のキャンバスカバーはちょっとだけ柔らかい素材でできているんだけど、さすがに砲身と機銃の上下動(角度にして25°くらい)に追従して変形するほどじゃないんだとか。なので、左のパーツは主砲と機銃の部分に縦長の穴が開いていて、それぞれの可動を妨げないようになっています。しかーし!右のパーツは実物どおり丸い穴からピシッと主砲と機銃が突き出る形状になっていますね。動かして遊ぶときは左のパーツ、ディスプレイモデルとしてそっと飾っておくときは右のパーツを使うとキャンバスカバーのシワにリアリティが出るんだぜ……というこれまでにないおもてなし!
 戦車に限らず、ロボットや飛行機なんかでも硬質な素材を使った可動モデルというのは時として形状を犠牲にしないと動きを再現できないことがあります。しかし、こうやって「どう飾るか」というのを考えたいわゆる「固定ポーズ」のパーツを入れることで動く楽しさとスタティックな写実性を両立するという考え方はジャンル問わず取り入れてもいいんじゃないかな〜と思えるワンポイントでした。あっぱれ!

 そして何より!先日突如として発表された「1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.375 ソビエト重戦車 KV-2」の試作品ですよ。こちらは昨年発売された新生KV-1の車台をベースに新規で造形された頭でっかちの砲塔が目印。タミヤから1975年に発売されて以来たま〜に再販されてきた異形の重戦車が2022年にピチピチの新キットとなってリバイバル。リバイバルするのは戦車だけじゃなくアニキも同様で、左拳をグッと握った「ガッツポーズアニキ」が当時とほぼ同じポーズで還ってきた……。しかも今回はハッチから身を乗り出した話し相手も追加されています。シンプルながらインパクトのあるKV-2、発売日はいまのところ未定となっていますが、作れば必ず痺れる最高のアイテム。大洗に持っていくのも楽しみですね!そんじゃまた。

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。