プラモデルって塗装をするとなると少し大変になる。というのも、大抵の説明書には「このタイミングで塗装をしましょう」という指示が無いからだ。
なので、組み立てと塗装を自分で考えた手順で行ったり来たりすることになるのだけど、何が最適で、最速なのかがわからない。私は、作りながら「とりあえず今やっていることがベストっぽい」と言い聞かせて進んでいる部分がある。ただ、なるべく行ったり来たりはしたくないと思うのも事実。ハセガワの隼で、どこまで組み立てても大丈夫なのか試すことにした。
飛行機のプラモデルは細々としたコクピットを作ったあとに胴体、主翼、尾翼と大きなパーツがシンプルに組み合わさる。コックピットの塗装をスルーすると、目の前でみるみる飛行機の形になっていくのが楽しい。
キャノピー、タイヤ、プロペラ以外のパーツを貼り付けてから、銀色のスプレーで全体を塗装する。スプレーは、段ボール、手袋、マスク、保護メガネと少ない道具で行えるので準備も片付けも楽なので好きだ。それに一気に全体を塗装できるのでスピード感があるのも良い。
乾かしている間にタイヤとプロペラを黒、キャノピーの枠を銀色に塗る。本体が乾燥したら、コックピットやエンジンは筆をグリグリと奥に押し込みながら塗っていく。タイヤとプロペラを接着して、キャノピーを乗っけてみると、途端に完成っぽい雰囲気が漂う。「これでいいじゃん!」と思うカッコよさは、飛行機というプロダクトの洗練された形が放つ魅力なのだと思う。
普段は割と組み立てと塗装を行ったり来たりするタイプだったけど、今回、隼を作ることで、結構組み立てちゃって大丈夫っぽいことに気づいた。しかも、余力があるのでここから塗装もできる。
説明書に記されている隼の塗装図では、銀色にモヤモヤとした緑色で独特な迷彩柄を施されている。「どこまで組み立てても大丈夫なのか?」という好奇心と同じような「これは筆で塗ってもうまく表現できるのか?」というワクワクした気持ちになってきたので、このままチャレンジしてみようと思う。
1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。