大事なのは明暗差。ベリサリウス・カウルに教わった、かっこいい塗装

 「これは失敗するパターンぽい? うーむ」と思いながらウォーハンマー40Kのベリサリウス・カウルを塗っていました。なんでだろうか。

 「悪くないけど、良くもない」という状態って割とどうしようもないんですよね。仕事でも大抵そうです。これって打開策が見つからないからだと思います。その場で立ち尽くしてしまうというか、大胆な動きが必要なのに、60点くらいの状態を崩す勇気がない。

 塗る前に「こういう失敗をしそうだ」と思っていたことがあります。それは「いろんな色を使いすぎてしまう」ということ。なので、色数を絞りながら塗っていきます。ベリサリウス・カウルはデザインが秀逸ですね。「これとこれは同じ色」というのが自動で読み解けるデザイン。メカニカルなアームやエネルギーが流れ込むチューブなどはデザインや、どこから生えているのかなどで自ずと脳内でグループ化されます。

 なので「考えうる限り、失敗はしていない」という見た目になったのです。失敗はしていないけど、良くもない。「あとで明るくする作業があるから大丈夫かな」と思った瞬間に気づきました。”暗いところと明るいところの差を強くつけないと、明るくしたと思っているところが明るく見えない”と。とりあえず写真に撮って、彩度ゼロに加工をします。そうすると白黒写真になり、明暗の判断がしやすくなります。見事に全体がグレー。暗いところがほぼない。

 全体をしっかり暗くしてから、明るい部分を塗装していくと一気に雰囲気が良くなりました。明暗差、まじで大事です。”暗くするところ”というのは光が当たらないところや、ずっしりと重さを出したいところでした。そして、暗くしていく時間は「このあと明るくしたら、さぞ綺麗だろうな!」という快感が潜んでいました。

 青く塗ったベリサリウス・カウルはフローズン感たっぷりの仕上がり。マジック・ザ・ギャザリングを通った私には、機械と知識といえば青。私だけの機械の王は、明暗差を考えるという知識を私に授けてくれました。

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<a href="/author/crisci4mens/">クリスチ</a>
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。