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プラモ作りがもっと楽しくなる定番キット!!「ハセガワ 1/48 メッサーシュミット Bf109G-6 グスタフ」

▲組み上がるとマジカッコいいアニキプラモ!!! ハセガワ定番の「1/48スケール Bf109G-6 グスタフ」!! 

 ハセガワの定番キット「1/48 メッサーシュミット Bf109G-6 グスタフ」。1997年に発売されたキットですが、組み上がった姿はめちゃくちゃかっこいい!! そしてこのプラモ、1個組むと飛行機模型のNEXTステージに行けるような工作や体験がバンバン出てくるマジでパイセンなプラモです。久しぶりにいい汗流したプラモでした。

▲一部F型のパーツを流用。エンジンのパーツなどは無いですが、翼やプロペラがバラバラなので、結構ボリューミー

 このプラモ、飛行機プラモの主役である翼を組む工程で、あなたを成長させてくれます。まずはスジ彫りすべし! と要求されます。そんなに難しくないスジ彫りなのですが、もしプラスチックのパーツに線を彫ったことが無ければ、ここでひとつ新たな体験をすることになります。定番キットなのになんでディテール増やさなきゃいけないのよ……と思うと思います。

▲キットはF型の翼を流用しています。しかし、グスタフの翼を再現するにはこの「直線」が必要なのだ!!

 スケールモデルは、形状の同じようなパーツは流用することが多いです。そして特定の機種を再現するのに一部モデラーの工作に委ねるところがあります。このスジ彫りもその一例。全部専用の金型を作っていたら、コストMAXになってしまいますので。
 パーツを一部削る。スジ彫りを彫る、ディテールを埋めるなどなど、このような工作がこのプラモは頻繁に現れます。しかし、そのすべてがそこまで難しい工作ではなく、ドリルやデザインナイフ、瞬間接着剤などを持っていれば誰もがクリアすることができる物ばかり。小さな工作の成功体験を一気に得ることができるでしょう。

▲翼のフラップやスラットが別パーツ!! 一枚じゃない翼パーツは接着が大変。特にフラップは接着面積が少なすぎて『カイジ』の鉄骨渡りばりの緊張感……

 翼の後ろが切りかかれたような形になっていますね。ここにはフラップと言うパーツを一枚ずつ貼ります。そしてここが、このキットの激アツポイントなんです!!! 接着面積が無さすぎて、迷子になります。実機が上がったり下がったり動く場所なので、モデラーの作りたい角度で貼れるようになっている感じなのですが、僕にはそんな余裕はありませんでした。そんな時どうパーツを貼ればいいのか……様々な思考を巡らせると思います。この思考タイムって本当にプラモ作りを次の段階へと推し進めてくれます。パーツを削るのか……瞬間接着剤を使って一気に貼ってしまうのか? プラ板を使って接着面積を増やしてみるのかなどなど「アイディアを頭の中で整理する」「もしくはネットで他の人のやり方を調べて見る」、そしてやってみる!! と言う行為を経験すると昨日の自分とは全く違う自分になっていると思います。ちなみに僕は「Mr.セメントSPを豪快に流し込んで、5分ほど握力で押さえつける」というアイディアで戦いました。良い接着剤と握力はベストフレンドです。

▲スジ彫りも彫ることができて、翼も何とか接着することができました。このような成功体験は、よりプラモを楽しくさせてくれます
▲胴体とかは他のパーツはサクサク組み上がるので安心してね!!

 メーカーが求めてくる工作をすべて行う必要はないと思いますが、よりキットが求める仕様に近づけて見たいからチャレンジしてみると、絶対に趣味の次の世界が見えます。このグスタフは、難しいことではないけれど、ちょこちょこ口出ししてくるけど憎めない親戚のおばちゃんみたいなプラモです。でもそういう人のアドバイスを聞いた時、なんか色々分かることってあるじゃないですか(行事の決まり事とか)。加工ができた時の嬉しさ、楽しさ、トライしてみた満足感。そんな気分を味わえて、さらにあなたのプラモ趣味が広がる翼を、このグスタフは持っています。美しい箱絵と共に、ぜひゲットしてください!!

▲小池繁夫氏により描かれたグスタフ。様々なグスタフのパッケージアートの中でも一番好きです。美しい!!
フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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