週末の模型ライフが楽しくなるプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はタミヤの超定番にして戦車プラモの楽しさがみっちり詰まった「1/35 ミリタリーミニチュア アメリカM4シャーマン戦車(初期型)」をお届けします!! 第二次世界大戦では欠かすことができない連合軍の主役でございます。タミヤのシャーマンは、本当に多くの人が組んで楽しめる、塗って楽しめる、塗らなくても楽しめると最高のバランスのプラモ。さらにこのキットに一緒に入っている豊富なアクセサリーで、アメリカ戦車のコーディネートも公式が教えてくれます。2台目のシャーマンやアメリカ車両を作る時にここで得た経験がとっても役に立ちます。
1989年のティーガーIのリニューアル以降、キングタイガー、パンター、そしてIV号戦車と続々とドイツ車両がリニューアル。その流れで、強力なドイツ車両に立ち向かった連合軍のM4シャーマン(初期型)も1995年にプラモ化されました。No.122のM4A3シャーマン(後期型をモデルにしている)が発売されたのは1981年。およそ15年の月日を経て、リニューアルと言ってもいい形で登場となったM4シャーマン(初期型)は、今でも多くの人を楽しませてくれる傑作プラモとして世に放たれたのです。
第二次世界大戦中に、数多く生産されたシャーマンシリーズの中でも、航空機用エンジンを搭載し、緩やかな傾斜の前面装甲や装填手用ハッチのない砲塔が特徴的なM4初期型。この戦車を約3時間ほどで組み上げることができるプラモです。エッチングパーツや、プラ製の連結履帯を作るシーンもなく、ニッパー、デザインナイフ、接着剤があればだれでも楽しむことができるプラモです。
あなたのお好みでパーツを選択していくシーンが様々な箇所で登場します。様々なバリエーションが存在するシャーマンならではの楽しみと、あなたの妄想を膨らませたパーツの組み合わせなどを楽しめるプラモとなっています。
シャーマンはシンプルなデザインに、もりもりと荷物や増加装甲、予備履帯を装備している姿がとってもかっこいいです。このキットはそれらのパーツが多数入っています。ただ自由にお使いくださいと言うだけでなく、それらを装着した例もしっかりと掲載されているので、バランスよくかっこよく装備できる方法を初手で知ることができます。シンプルに車体の良さを体感したら、フルアーマー化が待っている……1度で2度おいしいプラモなのです。
そしてアニキ達ももちろんいます!! その数5人!!! シャーマンの乗員数ぴったりであります。
成型色もナイスなオリーブドラブなので、このように組み上げただけでも見事なM4シャーマンを味わえます。オリーブドラブのスプレー1本あれば、組み立てた次の日に塗装も楽しむことができるので、まさに花金戦車と言えるプラモです。何度作っても楽しい、初めて作ったら本当に楽しいタミヤのM4シャーマン初期型で素敵な週末を過ごして下さい!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)