大空を飛び続けるマーヴェリックに導かれ、トムキャットのプラモが完成した話。

 タミヤの水性アクリル塗料をペタペタ塗って作っているハセガワ製F-14も完成間近。あとは機首側面に取り付けられるセンサーの類を残すだけとなっていましたが、トムキャットって、完成が近づくにつれて、持つところがどんどんなくなっていくのですよね。尾翼とか武装はもちろん、その薄さや角度のせいか接着強度があまりとれないのがその原因かもしれません。

▲シューズケースに塗料ビンを両面テープで留めた、簡易飛行機模型輸送用ボックス

 ちょっと手を止めて、「どの接着剤を使って、どういう風に取り付ければよいか」なんてことをずっと思案しているのですが、せっかく貼った別売りデカールに入っていた「カッコいいグレーの大きめの国籍マーク」を接着剤で汚さずに取り付けられる自信がどうも湧いてこない。これは困った。
 ふと気づいて、自分が大昔に作ったトムキャットはどうだったかを確かめるために遠く600㎞離れた自宅から今の赴任先に持ってきて比べてみました。っていうか、せっかく2機目のトムキャットが完成したのに、並べないなんて考えられないでしょ!


 尾翼や翼端のオレンジが目を引くもう一機は、モノグラムに続いて70年代なかばにいち早くキット化されたエアフィックス製トムキャット。だいぶベテランのプラモですが、なんと『トップ・ガン』の続編が公開されるのに合わせて店頭に並んでいるのには驚かされました。ライバルのアイスマンは大将となって現役パイロットを退いているのに、マーベリックはまだ空を飛んでいる……という続編の内容そっくりじゃありませんか。確かに今の目で見ると少々古めかしいキットかもしれませんが、エアフィックスの飛行機愛をたっぷり感じられる組み味だったことを思い出します。

▲奥がエアフィックス製、手前がハセガワ製!

 同じスケールでこうやって同じ機種が2機並ぶと(もちろんそれ以上の数でも)、やっぱり最高に楽しい。そして何より大事なことがひとつ。エアフィックスのトムキャットにはそもそもこまごましたセンサー類なんて付いていなかったのです。昔の自分にもう一度会いに行った結果、おおらかな気持ちで、「ならいま作っているトムキャットだって、同じように『完成』を宣言していいじゃない」と思えたわけです。このまま時代を超越したふたつのプラモを並べて眺め、いつか気が向いたら小さなパーツを取り付けることにしようじゃありませんか。

<meta charset="utf-8">ホル塩(ほるしお)
ホル塩(ほるしお)

宇宙戦艦ヤマト劇場版を小学校1年生で、ガンダムを2年生で、マクロスを5年生で体験した世代です。
以前は雑食でしたが、3年前に制作活動復帰後、1/72の第二次大戦以降、ステルス以前の航空機を作っています。
リビングの隅っこでやってるので、基本水性塗料の筆塗りしかできないですが、それでも十分幸せです。