いよいよ『トップ・ガン』の続編が公開されますね!
もちろん私ホル塩もウォーミングアップ開始です。第一作はもうセリフとBGMがどのタイミングで来るか覚えるくらい観込んできたので、いきなりF-14Aトムキャットを製作してしまいます。実機が米海軍から引退してからも、国内外で新しいキットが発売され、その人気ぶりがうかがえます。しかしヘソ曲がりなホル塩は、あの映画が公開されたときに発売されていたキット、ハセガワ製1/72スケールの旧版(パーツ数は少ないけど、機体表面のパネルラインが凸線で彫刻されているほう)を選びました。
いやあ、今回「ハイビジ」と書いてあるやつをお店で買ったのですが、VF-111サンダウナーズ(太陽がビカーっと光るマークがイカす!)にVF-84ジョリーロジャース(黒×黄色にドクロのマークがイカス!)というデカールのチョイスが素晴らしいんですよね。
主翼を後ハメ加工したものですから、とにかくカタチになるのが速く、製作途中の写真を取り忘れるほどのスピード感で進みます。あの頃「なんでスジ彫りじゃなくて凸モールドなの?」と嘆いたのも、今となっては「彫りなおそうとしなければこれほど勝負の速いキットもない」と思えるようになりました。凸は凸のまま味わい、スジ彫りを楽しみたければスジ彫りされたキットを手に入れればいい、という環境はすばらしいもんです。
それはさておき、プラモがこんなに普及する前の時代に朴(ホウ)の木を削りだして飛行機模型を作ってきた大先輩からしたら「凸モールドはプラモデルだからこそできる表現法なんだけどな……」という印象みたいです。そういう話を聞くと、「プラモの表面に凸線、黎明期には良かれと思って採用されてていた説」という側面もあるのではないかとホル塩は思うんですけど、どうでしょう?
さて、このところホル塩は、ジェットエンジンのノズルを塗るのが楽しい。さらに「実機らしさを表現するには、72のサイズだとジェットノズルはメタリック系で塗らない方がリアルなんじゃないか」と思い、実践するようになりました。写真はF-4ファントムIIのエンジン部分ですが、これくらい離れた感じでは、胴体側の縁取りがギラッと光っているのと比較して、ノズルはあまりギラギラしていないように見えます。
ノズルを組み立ててから、こんどは下地としてお気に入りの「アクリジョン・ベースグレー」を弾かれない程度に薄塗りします。あ、写真は塗った直後なのでまるで金属色を塗ったかのようにテカっていますけど、乾けばツヤ消しになります、表面が乾いただけの段階だとモールドが埋まったように見えることもありますが、1日経つと塗料の「浮腫み」がピシッと取れて、彫刻が復活。シュっとした状態に戻るから心配なく!
そこからさらにGSIクレオスのウェザリングカラーシリーズから、オーカーソイルをチョイス。この黄土色をまぶして、半乾きの段階で、綿棒でふき取ります。高温にさらされた鉄の焼けた感じが演出できる!
納得のエンジンノズルを機体に装着してみました。トムキャットって、ここから手を動かすより眺めている時間が長くなるんですよね、ま、それが楽しくてやってるんですけど! ということで、みなさんもお好きなトムキャットを作りながら映画の公開を待ちましょう。
宇宙戦艦ヤマト劇場版を小学校1年生で、ガンダムを2年生で、マクロスを5年生で体験した世代。以前は雑食でしたが、四半世紀にわたるブランクが明けてからは1/72の「第二次大戦以降/ステルス機以前」の航空機を作っています。リビングの隅っこでやってるので、基本水性塗料の筆塗りしかできないですが、それでもじゅうぶん幸せです。