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デンジャーゾーンを切り抜けろ!/飛行機模型の終盤を攻略するふたつのテクニックの話。

 トムキャットって、ここから手を動かすより眺めている方が長くなるんですよね……って言ったその舌の根が乾く間もなく、勢いに乗ったのか、どんどん作業が進んでしまいます。トムキャットの完成形は、やっぱり早く見たい。

 今回、機体のマーキングにはプラモのハコに入っているものではなく、DXM社の1/72 F-14Aトムキャット(VF-1用)を使いました。VF-1というのはアメリカ海軍第1戦闘飛行隊を示す名称ですね。同じ名前でロボットに変形する戦闘機がありますが、その主人公機のマーキングのもとになった、機首に赤い帯の機体もカッコいい。しかし私はそこから派手さが失われて行く途中の、いわゆるハイビジ(派手な高視認性塗装)からロービジ(グレー基調で地味な低視認塗装)と言われる迷彩に移るまでの時期の機体を作りたかったんですよね。国籍マークがモノトーンになったけど、サイズは大きいままなのがこの時代の特徴なんです。

 DXM社のデカールはとても貼りやすかったです。私の場合は水の入った器と、水をたっぷり染み込ませたキッチンペーパーを敷いた器の二つを用意し、まず、裏向けにデカールを水に浮かべます。
 そして、デカールの台紙に完全に水が染み込んだのを確認したらピンセットですくい上げ、濡れたキッチンペーパーの器のほうに表向きに置きます。そのまましばらく待っているとデカールが動き始めるので、台紙をピンセットで持ち、デカールを濡れた綿棒で操作しながら狙った位置に動かしています。
 いろいろ試行錯誤した中でたどり着いた方法ですが、今のところこれでうまくいってます。

 アメリカ海軍機は空母上の整備担当者が頭をぶつけないように、各脚扉は赤で縁どりされています。完成を急ぐあまりに端折ってしまいたい作業でもあるのですが、機体本体がぜーんぶ灰色なもので、こういったアクセントが欲しくなるんですよね。コレ、昔はラッカー系の筆塗りでチャレンジしていました。はみ出したら、ガルグレーや白で修正……という気が遠くなる作業だったように記憶してて、なかなかヤル気になれない作業のひとつでした。でも今は本当に便利な塗装用具がありますね!模型製作に復帰してから飛行機しか作っていませんが、ここはガンダムマーカーのお世話になります(いや、いつかはガンダムもやってみたい、きっとザクとジムばかり作るとは思いますが)。

 さあ、いよいよここまで来ました。みなさんも、自分のやりかたでトムキャットを作ってくださいね!

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ホル塩(ほるしお)

宇宙戦艦ヤマト劇場版を小学校1年生で、ガンダムを2年生で、マクロスを5年生で体験した世代。以前は雑食でしたが、四半世紀にわたるブランクが明けてからは1/72の「第二次大戦以降/ステルス機以前」の航空機を作っています。リビングの隅っこでやってるので、基本水性塗料の筆塗りしかできないですが、それでもじゅうぶん幸せです。

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