ぼんやりプラモデル売り場でプラモを眺めていたら、ふと目に入ったので、ファインモールドが手がける「1/12?(クエスチョンマークは製品名にも入っていて、デフォルメされたことを示す重要な記号です) ワールドファイターコレクション ドイツ武装親衛隊兵士・ルドルフ」を買ってきました。
このキット、鳥山明が描いたキャラクターが、実在した各国の兵士の格好をしているという、BEAMSに置かれていてもおかしくないカッコ良いシリーズです。それくらい鳥山明が手がけるボックスアートとパッケージ全体のデザインがマジで良すぎる。
箱を開けるとゴロッとしたスケール不明のフィギュアのパーツと、「本物を縮小したものだ!」と直感的に理解できる、1/12で再現された装備品のパーツに分かれています。
まずフィギュアの方を作ってみましたが、パーツ点数が多いわけでもないのでわりとすぐに形になります。きさげ用のナイフなどの切削ツールがあれば、パーティングラインなどをガリガリ削れるので、制作スピードも上がります。
ここまで思い切って削ったのは初めてでしたが、このフィギュアのサイズはリポビタンDくらいの大きさなので、精密な作業というわけでもなかったです。あ、あと初めてパテを使って、首と頭の隙間を埋めてみましたがこれも簡単にできたので、良かったです。
顎の長さとかに「と、鳥山明~!」と言いたくなるようなデフォルメ感があるわけですが、ボックスアートには描かれていない、髪の毛部分もしっかり造形されていて、それによって個性が高まっているのが最高。
ボックスアートの色使いが完璧すぎて塗装をどうしたもんかと悩みましたが、とりあえず好きな色に塗ってみました。ジャケットの上に着用しているスモックを水色に塗ったときに「これはシャンブレー生地で現代風にアレンジされたものがありそうだな」と生地のイメージが自分の目に見えたので、これでOK。
すでにあるキャラクターを、プラモデルにするというわけではなく、鳥山明のイラストのプラモデルをなんとなく好きな色に塗って遊べてしまうというヤバさにゾクゾクしながらも「これもプラモデルの面白さだよなー」という感じで、めちゃくちゃ楽しかったです。
赤毛のアニキはエリート上がりで性格も冷たそう。でも、負けるころにはすっかりキャラクターも崩壊して、慌てふためく……。みたいなドラゴンボールの最初の頃に出てきそうな雰囲気になったので、やっぱりこのプラモデル、鳥山明の雰囲気がよく出ています。装備はまた今度仕上げますよ!
1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。