合わせ目とプラモの色が生む彩りについて/マイクロエース オーナーズクラブ ホンダ T360

 スケールモデルにおいて成型色が赤、黄色、青、緑などの有彩色のプラモデルは「当たりだな」と思います。
 しかもこのホンダT360はフロント部分のパーツ分割が個性的です。ココにピタッとパーツが付いたら気持ちいいだろうなとワクワクします。私はこういうとき「片方のパーツだけ色を塗る」という遊び方がしたくなります。こうすると、2つのパーツがくっついたときにも分割ラインがシャープに残って楽しい。明日、外に出たときに歩道をじっと見てください。舗装されたブロックと、そのあとに工事をしてアスファルトで蓋をされた境目の面白さに気づくでしょう。

 そのついでにホイールも白く塗ると全体にまとまりが生まれそうです。
 スケールモデルの多くが味気ないグレーですが、そのせいもあってこのT360の緑の成型色は「既に塗装されているような感覚」を覚えます。なので勝手に「あ、緑と白になった」と1色塗っただけなのに2色になった気分になります。そうなると急に、タイヤのゴムの黒や、ガラス周りのクリアパーツも「各部を構成している色として見る」ようになります。さらに部分的に観察するとボディは緑と白のコンビネーションで、ホイールとタイヤは白と黒という感じで隣り合う色同士が違います。

 そんな風に各部の色の組み合わせを観察した後にパッと全体を見るように視点を変えてみます。そうすると、隣り合う色同士が影響しあってT360はとても良い仕上がりになっていることに気づきました。出来上がった手のひらサイズの軽トラのことを考えながら「身の回りに軽トラはないのか」だとか「舗装された道の境目で面白いものはないか」などとアンテナを張りながら歩いていると、サイゼリヤの前を通り過ぎました。

 タイヤを赤く塗ったらサイゼリヤカラーのトラックの出来上がり。いつも頼んでいたミックスグリルは無くなりましたが、それと同じくらいの価格のT360。離型剤(金型からパーツをスムーズに取り外すための油)が残っていたのでパーツはマジックリンで洗いましたが、パーツ同士の合いもよく、バリもほぼ無いのでずっと売っていてくれると嬉しいです。

<a href="/author/crisci4mens/">クリスチ</a>
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。